2007年09月16日

幼児はどこに通園しているのか

幼児はどこに通園しているのか 廃園予定・姫路市立安室幼稚園姫路市田寺

保育所人気で姫路市内23の公立幼稚園が廃園になります。

幼稚園23園を廃止 姫路市教委計画(神戸新聞)
園児数の減少を受け、幼稚園教育の抜本的な見直しを進めてきた姫路市教委は十三日、市幼稚園教育振興計画実施計画を発表した。現在の六十九園を二〇一〇年四月時点で四十六園に再編する。

元々50万都市姫路に69もの公立幼稚園があるのは、全国でも突出しています。
生活ガイド.comによれば、姫路は、京都(108)、岡山(100)、倉敷(89)、浜松(73)に次いで全国5位。46園まで減らしても全国7位の高水準です。

しかし、公立幼稚園への就園率は36%。(姫路市幼稚園教育振興計画 実施計画より)
姫路市では86%の5歳児が幼稚園・保育所に通園していますが、残りの50%は、私立幼稚園(10%)、市立保育所(12%)、私立保育所(28%)に通園しています。もはや公立幼稚園は主流ではなく一本の柱に過ぎません。
20年前から幼児の数は5000~6000人とほとんど減っていないのに、公立幼稚園に来る園児が3分の1近くに減ってしまいました。

公立幼稚園の運営上の問題は、高コスト運営。教員の平均年齢が高くて人件費が高いこと。利用者から見ると、保育料が安いのですが、その穴埋めには税金が投入されています。
利用者から見たデメリットは、教員の年齢のばらつきが大きく園によっては20代の教員がいなかったり、延長保育や通園バスがないため働くお母さんには厳しいこと。地域指定制度で園が選べないことなどがあります。

姫路市は、これまで1年制(5歳児保育)だったことを不人気の理由にあげ、2年制の導入を進めるが、保育所や私立との機能分担を明確にするべく、延長保育、預かり保育は一切しないと言っています。
逆に、保育所の教育内容は幼稚園と一体の内容(幼保一体)とのこと。

ところで廃園する幼稚園の土地は何に使うのでしょうか。施設はそのままで、私立幼稚園・保育所として運営したらもっと人が集まるのではないかと思います。これまで施設の割に園児が少なく「広すぎる」ことが問題とされてきましたが、さまざまな活用方法がある気がします。

参考
公立幼稚園を3分の2に(ひめナビブログ) - wikipediaによると、保育園児は幼稚園と対称的に増加の一途だそうです。(ブログより)

幼児はどこに通園しているのか ← 1日1回クリックして頂けるとRankが上がります


同じカテゴリー(子ども)の記事
 ここに預けたら大丈夫、とは思わないでください (2020-01-03 01:54)
 PTA全国大会。姫路でも (2019-08-22 08:51)
 渋谷のスクランブル交差点で、人がぶつからない理由 (2019-07-08 00:00)
 何手も先を読める逸材を姫路に発見 (2019-06-23 00:00)
 藤井聡太、羽生善治候補。第44代小学生名人 (2019-06-08 08:52)
 自分の子どもが勉強しない理由 (2018-10-26 00:34)

Posted by miki at 00:00│Comments(2)子ども
この記事へのコメント
愛媛県新居浜市では、市立の保育園(幼稚園と取り違えているかもしれません・・)を
民間に移管する件でかなりもめています。
私は独身で子供もいないので、民営化のメリットもデメリットも分からないのですが・・・
Posted by skyline@姫路出身愛媛在住 at 2007年09月20日 21:25
skyline@姫路出身愛媛在住さんへ

コメントありがとうございます。
こちらにあります
http://www.city.niihama.ehime.jp/zidou/mineika/public-comments/kihonhousinan.pdf
効率運営のために大規模な保育所は民間に移管とのことですね。
Posted by miki at 2007年09月20日 22:44
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。