2010年01月29日

伊丹廃港ではなく、八尾廃港かも

八尾空港大阪府八尾市

伊丹は機能縮小して存続と言っている前原国土交通大臣ですが、では関西3空港の抜本改革って、どうする気なのでしょうか。

関西3空港の一体運用 前原国交相は否定的(神戸新聞)
政府は2010年度予算案で、関空への補給金に75億円を計上。しかし、予算執行は抜本的な解決策が前提で、国交省成長戦略会議が6月をめどに3空港の将来像をとりまとめる予定だ。
この参院予算委員会の中継は(録画に録っていたのを)見たのですが、前原大臣は、関西3空港ではなく八尾を含めて「関西4空港」という表現を用いていました。

国の管理ではない神戸空港にはあまり興味はなく、国としてはむしろ、関空、伊丹、八尾の3空港をどうするかに興味があるのかな?と感じます。

八尾空港は定期便こそ飛んでませんが、小型機のメッカ。しかし、問題を抱えています。

空港周辺に不適格物件が650件も。(役所だってマネジメントするんだ。 )
大阪の八尾空港周辺の建築物で高さ規制に不適格な物件が650件もあることが判明。。。
八尾空港は小型機にとって重要な空港にも関わらず、非常に問題が多い。

ここからは推測なのですが、この八尾空港の機能を、伊丹に移転し、伊丹の定期便は羽田便等を除いて大幅に関空に機能移転するつもりではないでしょうか。

リニアができれば羽田-伊丹便は意味がなくなるという人もいますが、井戸知事はこんなことを言っています。

あす震災15年 井戸知事に聞く(asahi.com)
羽田がハブ化すれば羽田まで1時間、30分ごとに飛んでいる伊丹の価値はさらに上がる。
つまり、前原国土交通大臣が熱心な羽田のハブ化を進めれば、羽田便を多く持つ伊丹空港は、価値が上がる。

羽田ハブ化と伊丹-羽田便の維持は、前原大臣の頭の中でもすんなり納まる気がします。

では、伊丹縮小とは何を縮小するのか。おそらく羽田便や福岡便など、新幹線との競合がシビアな路線以外。例えば新潟便や那覇便、札幌便などは、基本的に関西空港発着に持っていきたいと考えているのではないでしょうか。

「関西3空港の抜本改革」とは、実は、国が管理する関空、伊丹、八尾の3空港のうち、八尾空港の廃港ではないか。そんな気がします。

参考
伊丹廃港、賛成なし。頭を切り替えるのはどっちだ(372log@姫路)
関西は3空港ではない(372log@姫路)

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Posted by miki at 00:00│Comments(2)航空
この記事へのコメント
八尾空港を伊丹空港に統合するシナリオは十分ありうると思います。
ただ、伊丹のような混雑空港で、定期便と八尾に発着しているセスナ機やヘリを混在させるのは、管制上問題があります。

ということは、伊丹は混雑空港でないレベルまで、羽田便以外の定期便は他空港へ移管するくらいの縮小策が必要でしょう。

しかし、伊丹は羽田線だけ、神戸は年2万回に据え置いたままで、残りはすべて関空に移転させるといった案では、井戸知事はじめ兵庫県民からは反対が予想されます。

そこで、神戸空港の活用が必要になってくると思います。前原大臣は、神戸は除外と言っているが、そういうわけにはいかなくなると思います。
Posted by かにうさぎ at 2010年01月30日 11:06
かにうさぎさん

コメントありがとうございます。

エアアジアが年内に日本に乗入とか、航空業界は常に環境が変わると思うので、縮小とか休止するにしても、復活可能な形で、多様な利用のしかたができるような形にしておくことが望ましいと思いますね。

去年前半は、世界中が世界不況と言ってましたが、いまは、少なくともアジア(中国など)は勢いが世界不況前に戻っていると言われています。
数年でもどんどん状況が変わる上、航空業界は業界自体が激変しています。

飛行機が力士だとすれば、空港は土俵。土俵がころころ変わるようでは安心していい相撲がとれません。まぁ、そういう面もある気がします。
Posted by miki at 2010年01月30日 13:23
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