2009年12月29日

タッチしてピッ。コイン型IC切符

台北MRTのICトークン

最近、日本ではICカードで電車に乗るなんてのは珍しくも何ともなくなりましたが、コイン型のICチップで電車に乗るというのは見かけません。

先日、台北のMRTに乗るため、券売機で切符を買ったらコイン型のICトークンが出てきました。子どもたちはなぜか大喜び。

台北MRTでも非接触IC乗車券 (Business Media 誠)
日本では非接触ICといえばソニー製のFeliCaがデファクトスタンダードになっていますが、台北の交通乗車券に使われているチップは、PhilipsMifareのようです。
何でわざわざICカードでも紙の切符でもないのかと考えたのですが・・。

そもそも、磁気カードがICカードに換わってきているのは、磁気式自動改札機のメンテナンス費用が大きいから。磁気の入ったカードや切符から情報を読み出す自動改札機は、機構が複雑で、詰まり易いのです。
その点、非接触型のICカードなら詰まったりしないため、メンテナンスも容易です。

日本の場合、通勤定期客はICカードへの置き換えに成功していますが、観光客などの一見さんなど、相変わらず紙の切符を購入しているケースが多く見受けられます。

台北MRTでは、この紙の切符に相当する部分をコイン型のICトークンに切り換えました。これで、複雑な機構の自動改札とおさらばというわけです。

まず、行きたい駅の料金を路線図で調べ、券売機(コイン型ICトークン販売機)に、硬貨か紙幣を入れるとコイン型ICトークンとお釣りが、バシャッと出てきます。
自動改札を入るときは、このコイン型ICトークンをカードリーダーに近づければゲートが開きます。出口では、専用の穴にICトークンを放り込めば、ゲートが開くのです。
このコイン型のトークンというのが、非常にいい感じ。紙の切符よりも断然手になじむ(笑)

子どもが、「記念に持って帰りたい」というのですが、さすがにNT$20(約60円)でICチップ持ち帰ったらあかんやろうと、それはしませんでした。

JRICOCAでも預り金は500円なので、台北MRTの場合、持ち帰り防止はどうしてるのでしょうか。

実は60円程度しかかかってないのか?
それとも割り切っているのか?
もしかしたら、見つかったときの罰金がすごく高いとか?

日本の初乗り運賃は140円ぐらいなので、ICトークンの値段がそれを割るようであれば、日本でも採用の可能性がある気がします。小規模な駅では、磁気式切符と非接触カードの2通りのシステムを並存し続けるのは、重荷じゃないかと思うので・・。

でもこのICトークンを回収して再利用する手間も、結構かかる気がしますが、どうなんでしょうね。

参考
台北MRT(捷運)でICトークンの使用がスタートしました。(日通ペリカントラベルネット)
天津地下鉄のICトークン型切符にビックリ! in 中国天津(北京のダーシーって誰よ!ブログ) ← 天津地下鉄は、SonyのICトークンを採用しているみたいです。
「仕組み」の身近な事例:自動改札(人気コンサルタントによる連載コラム 026号 「今だから! IT基礎」 第3回:「ITの使い方」) - 最近の自動改札機は、ICカードの導入によって、機器のメンテナンスコストの削減も図られています。(記事より)

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Posted by miki at 00:07│Comments(2)IT
この記事へのコメント
ICチップなんてほとんど値段しないものだと思いますよ!
数十円じゃないですかね。
Posted by 通りすがり at 2009年12月30日 23:45
通りすがりさん

コメントありがとうございます。
Posted by miki at 2009年12月31日 09:07
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