2017年07月30日

資格を生活保障ラインにすると、世の中の進歩が止まる

姫路赤十字病院姫路市下手野

医師は足りているか足りていないか。

地域偏在等、様々な要因はあるものの、

・医師(とくに開業医)に聞いたら、「足りている」
・それ以外の人に聞いたら、「足りていない」

という考えが、ベースにあります。

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資格試験は、その職業に就くための最低ラインというよりも、その資格をとったら必ず食べていけるという一種の生活保障を示していた。
だが、社会が大きく変化する中で、国家資格が生活保障のままでは、新しい分野に挑戦する「余剰な」資格保持者が生まれない。2000年代に入って司法試験や公認会計士試験の合格者を政策的に大幅に増やしたのは、そうした考え方からだった。
資格は世の中にとって、とても重要だと思います。
でも、この資格さえ取ればあとは遊んで暮らせるというような資格は、社会にとってデメリットも大きい。
そういう分野は、えてして進歩が停滞してしまう。

では、どうすればいいかというと、資格保持者が足りないくらいなら、むしろ過剰になるくらい増やす。

「この資格があっても食えない」
ということは(社会にとっては)さほど問題ではない。

「資格がありさえすれば、一生努力せずとも食えてしまう」
ことのほうが問題です。

参考
厚労相「獣医師、医師を増やすべき」(372log@姫路)
医学部も全国展開を(372log@姫路)
獣医学部、医学部。つくりたい大学にはみんなつくってもらったらいい(372log@姫路)

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Posted by miki at 13:04Comments(0)医療