2016年08月16日
業界を変えた評論家
前東京都知事で元厚生労働大臣の舛添要一氏が政界入りする前の評論家時代、「評論家は実業をしない分、よほど鋭いことを言わないと価値がない」という意味のことをテレビでおっしゃっていました。
「言うは易し、行うは難し」と言われます。
「評論家」が、「言うだけで責任取らないし、役に立たない」といった悪い意味で使われることもあります。
しかし、評論家は実はとてつもなく大事なんだという話。
自動車業界は酷評を許容する(自動車評論家 国沢光宏)
2輪車でも自転車でもスキーでも、自動車関連業界だとタイヤなんかそう。悪口書いたら仕事にならないワケです。なんで自動車だけ厳しい批評が出来るのか? ジツは1976年に出版された『間違いだらけのクルマ選び』までは、自動車も厳しい批評を出来なかった。1976年に「間違いだらけのクルマ選び」を書いた故・徳大寺有恒氏は、評論家の協会から吊し上げられ、追い出されてしまいます。
ところが、自動車メーカーからも酷評を受け入れる人が出てきて、以降、批評が許され、自動車の品質も良くなるという流れになりました。
実は、「間違いだらけのタイヤ選び」みたいな本がないかな?と探したんですが、自動車の批評は許容されても、タイヤの(職業評論家による)批評は許されないみたいで、そんな本は見つかりませんでした。
想像なんですが、もし、徳大寺有恒氏が「間違いだらけ~」を出版していなければ、日本車の品質も、いまほどよくなっていなかったかもしれないし、未だに(職業的)評論家は、自由に批評できなかったかもしれません。
御用評論家じゃなくて、世の中の役に立つ評論家は存在しうるし、自動車業界以外でも頑張ってほしいですね。
参考
徳大寺有恒さんが自動車評論の「巨匠」と呼ばれた理由(withnews)
間違いだらけの自動車評論家選び(372log@姫路) - 表題とは裏腹に、自動車購入時の基準とするには、あまり向いていません(ブログより) ← 存在意義は大きいが、表題は鵜呑みにできない
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