2016年07月15日

生前退位が意味するもの



明治政府は、天皇を神格化するため生前退位を否定しました。

明仁天皇の「生前退位の意志表明」は安倍政権と日本会議の改憲=戦前回帰に対する最後の抵抗だった!(リテラ)
生前退位というのは江戸時代後期までの皇室ではしばしば行われていた。ところが、明治になって、国家神道を国家支配のイデオロギーと位置づけ、天皇を現人神に仕立てた明治政府は、大日本帝国憲法皇室典範によって、この生前退位を否定、天皇を終身制にした。
今後、いろいろ理屈をつけて生前退位を否定する論調が出てくると思いますが、(本心を)よく見ておく必要がある気がします。

安倍内閣を牛耳る「日本会議」とは? 閣僚の約8割が名を連ね憲法改正を画策!(週プレNEWS)
日本会議の人々に共通する思いは、第2次大戦で負けたことを受け入れ難い、だから、その前の日本に戻したいと。彼らの憲法改正案も明治憲法と同じですし、今回もそうですが、日本が明治憲法下で軍事5大国だった時のようにアメリカとともに世界に進軍したいという、そういう思いを共有する人々が集まっていて、かつそれは自民党の中に広く根を張っているように見える」
生前退位の否定は、明治~戦前期に天皇を神格化するキモだった。これを守りたいと思う人にとって、生前退位は簡単には認められないのではないでしょうか。

参考
生前譲位、皇室典範は想定せず 最後の譲位は1817年(朝日新聞デジタル) - 江戸時代以前には、生前に譲位して太上天皇になるというケースは決して珍しくなかった。125代の歴代天皇のうち、半数以上が生前の譲位だったという。(記事より)
生前退位、皇室典範改正が必要=明治以降は「終身在位」-欧州では退位相次ぐ(JIJI.COM)

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Posted by miki at 00:35Comments(0)社会