2016年05月14日

国公立大 現役212人合格。磨きがかかる伝統校

県立姫路東高等学校姫路市本町

朝日新聞5月10日の記事。県立姫路東高が紹介されています。

就きたい仕事模索(朝日新聞 まなビバ!教育2016)
姫路東は、2003年度に単位制に改編したのを機にキャリア教育に力を入れている。「大学に行くのが最後ではない。将来を見据えるため」
多彩な職業(弁護士、消防士、通訳、心臓外科医、検察官、新聞記者等)の卒業生を講師に、1年から職業ガイダンスを受講。2年の修学旅行では東京に行き、関心のある企業や大学を訪問するといいます。

16年度入試では京大阪大神戸大など国公立大に現役生徒212人が合格。1学年の定員が280人なので、8割近くが国公立大学に現役合格していることになります。

2000年に(第2志望まで指定できる)複数志願制導入が決定。姫路東高は同じ学区内にある姫路西高との競合で、埋没の危機感が芽生えました。

兵庫県立 姫路東高校「単位制高校」 自主的な科目選択で夢を実現する粘り強さを体得させる (ベネッセ教育総合研究所)
単位制高校は全県一区で、推薦入試で定員の半数まで募集できることになっていた。学区を越えて成績優秀者を募集できる魅力があった。
だが、何よりも大きかったのは、単位制の導入が飛躍のきっかけになるのではないかという期待感だった。学校を変えるチャンスに――。こうして、新たな学校像を模索する教師たちの挑戦が始まった。
姫路東は学区に関わらず全県から生徒を募集できる単位制を採用。これをきっかけに学校改革に乗り出しました。

上記サイトより
「これまでの本校の生徒には最後の粘りが足りなかったかもしれません。行きたい大学があっても、模試やセンター試験の結果を見て、安全な選択をする生徒が少なくありませんでした」と分析する。しかし、それも単位制になって様変わりした。
  「早い段階から将来を考え、それに応じた科目を自ら選択することで、進路に対する自覚や責任感が芽生えたようです。自分で選んだ夢だからこそ、最後まであきらめずに頑張れたのではないでしょうか」
姫路東高は、地元でも屈指の伝統校。伝統校はOBも多く新しいことにチャレンジするのはしがらみも多い。

一方で、OB含めて一丸となればこれほど強い集団もないわけで、磨けばさらなる飛躍が期待できます。
想像ですが、近所の伝統校・姫路西高が一昨年から特色選抜を始めたのも、姫路東高の動きに影響を受けたのではないでしょうか。

全県採用になったとはいえ、(中高一貫で躍進する私立高に対し)公立高校には「地域の代表」という立場があります。
地域代表として、学校の躍進と同時に地域への還元も忘れないで欲しいですね。

参考
明日は公立高推薦・特色選抜入試(372log@姫路) - 姫路東の定員280に対し、推薦定員は140人。
姫路西高も特色選抜(372log@姫路)
東高のライバル(372log@姫路)
教育[まなビバ!] 姫路東高校(県立・姫路市)(朝日新聞デジタル)

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Posted by miki at 09:38Comments(2)学校