2015年01月16日

鉄道より便利なBRT

JR気仙沼線BRT区間

鉄道が復旧すると、利便性が落ちそう?

気仙沼線がBRTで大増発できた理由(マイナビニュース)
JR東日本気仙沼線東日本大震災で被災し、一部区間をBRT方式として仮復旧した。BRTは「バス高速輸送システム」の略。
(中略)
鉄道として残った区間と比べて、BRT化された区間の運行本数が増えているとよくわかる。
(中略)
運行回数が増えれば、移動する時間の選択肢が増える。かなり便利だ。そして残念なことに、鉄道のままでは、BRTの運行本数を設定できない。列車のすれ違い場所が駅に限られるからだ。ダイヤ上でもわかるように、運行本数の多い現在のほうが便利だといえる。
すれ違い場所が増えるという事情があるため、(単線の)鉄道よりもBRTのほうが便利になっています。

鉄道は(複線であれば)確かに便利ですが、信号待ちがなければバスも悪くありません。
バスは同じ人員を運ぶために頻繁に走る必要があり、利用者はその分選択肢が増えることになります。
また、可能な区間は専用バスレーン、無理なら一般道と併用も可能。地域の事情に合わせて柔軟な運用が可能。
場合によっては、鉄道の利便性を凌ぐ可能性があります。

ただ、いくら頻度が高くて利便性が高いといっても、今後人手不足で運転手のコスト高が顕著になります。

東京都が2020年に自動運転バス「ART」を導入へ、“交通弱者”に優しく (2/2)(MONOist)
東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年に向け、東京都内に次世代公共交通システム「ART」を導入する方針が示された。
ARTは、自動運転システムとITS(高度道路交通システム)、ICTなどを活用した自動運転バスだ。交通状況によって発生する待ち時間を最小にする運行システムや、高齢者や身体障害者が停留所とバスの間を乗降する際の妨げにならないような停留所の横づけを自動で行う技術、スムースな加減速による乗客の車内転倒防止など「自動運転技術の実用導入を象徴するものになる」(渡邊氏)という。
5年後に(東京に)自動運転バスが走り出します。
同様の仕組みを導入すれば、多頻度運転よる人件費問題は解消されていくでしょう。

震災復興は、元に戻す発想よりも(これを契機に)先へ進む発想が期待されます。
気仙沼BRTは、鉄道に戻すんじゃなくて、全国に先駆けて自動運転バスシステムにしてしまったほうがいいんじゃないでしょうか。
人口密度が高くて交通事情が過酷な東京に比べれば、専用レーンも持っているし課題が少なく導入は容易に思えます。

P.S.
姫路の課題は、先ず城周辺観光ループバスの自動運転化ですね。

参考
ギリシャ・トリカラで無人運転バスの運行を試行(Greece-Japan) - この試行実験で使用される自動運転車輌は日本のヤマハ、Robosoft、2GetThere、Induct、そしてMovemileが製造する予定という。(記事より)
無人運転手バス TOYOTA IMTS(YouTube)
新潟市中心街にBRT(372log@姫路)
LRTを気軽に実現?広まるかBRT(372log@姫路)

← 1日1回クリックして頂けるとRankが上がります
  

Posted by miki at 00:00Comments(0)バス