2014年09月16日

できの悪い新聞社でも、多いほうがいい

神戸新聞のサイトより

安倍首相「朝日新聞が努力を」 慰安婦記事取り消し(朝日新聞)
安倍晋三首相は14日のNHKの番組で、朝日新聞が慰安婦を巡る吉田清治氏(故人)の証言を伝えた記事を取り消したことについて、「朝日新聞自体がもっと努力をしていく必要もある」と述べた。
朝日新聞が注目を浴びていますが、少し騒ぎ過ぎじゃないかと思います。
そもそも、そんなに朝日新聞を読んでいる人っているのでしょうか?

参考までに姫路・播磨のシェアは、神戸新聞(39.4%)、読売(27.5%)、朝日(19.5%)、毎日(6.8%)、日経(4.0%)、産経(2.8%)。
朝日は5人に1人もいないんですね。

地方では全国紙の比率が低い傾向にあります。
都道府県別の新聞発行部数ランキング(新聞広告.com)よると、例えば岡山県は山陽新聞(63.8)、読売(12.3)、朝日(11.9)、毎日(5.1)、日経(4.6)。鳥取県は日本海新聞(69.7)、読売(12.3)、朝日(8.3)、毎日(5.2)、日経(3.0)。

朝日新聞の全国普及率は13.2% シェア1位の県は1つも存在せず(NEWSポストセブン)
シェア1位は読売が9都府県、毎日が1県のみ。実に30以上の道府県の人にとって、一番の情報源は地元紙なのだ。
どの全国紙も「地方分権」「地方創生」などと“上から目線”で書いているが、地方には「全国紙の信頼」などもともと存在しないのである。
一説に朝日はクオリティペーパーと言われ社会的影響力があるとも言われますが、一紙の記事を鵜呑みにするレベルの情報リテラシーの人が社会に多大な影響を与えると思えません。(仮に)朝日が暴走しても、社会に与える影響などたかが知れています。
朝日を叩くのが好きな人たち(現政権メンバーを含む)が騒いでいるだけのように見えてしまいます。

櫻井よしこ氏「朝日は廃刊にすべきだ」 慰安婦誤報で謝罪要求(zakzak)
ジャーナリストの櫻井よしこ氏が15日、自民党議員連盟の会合で講演し、「朝日はまず1つ2つやるべきことをやった上で、廃刊にすべきだと考えている」と迫った
問題を起こした新聞社が信用をなくし、結果部数を落として廃刊に追い込まれるのはやむを得ないと思います。
でも、誤報したからといって、ただちに「廃刊にすべき」などと、ジャーナリストを名乗るかたが何故言うのでしょうか。

誤報でいちいち廃刊にしていたら、新聞社がなくなってしまいます。

どうなる朝日新聞(BLOGOS)
報道機関が誤報をするのはよくあることで珍しくも何ともありません。日経新聞など一面トップ記事が誤報であることも時折あります
言論の自由を大切にするなら、様々な角度から異なった意見を言うメディアが多くあるほうが望ましい。
自分の主義主張と異なる新聞社が問題を起こしたから「廃刊にすべき」と言っているなら、言論の自由を大事にしないと思われてもしかたありません。

理想的と看做される新聞社が1社の世の中より、できが悪くて時々間違える(かもしれない)複数の新聞社がある世の中を、私なら選びます。

参考
いま朝日新聞が面白い(372log@姫路)
朝日謝罪会見でハシャぐ読売、産経の“トンデモ誤報”集(リテラ) - とんでもない誤報を繰り返しているのは読売や産経も同じなのだ。そして、誤報発覚後もやはり朝日と同じように、その間違いをぎりぎりまで認めなかったり、認めても虚偽の経緯説明をするなど、狡猾な隠蔽工作を行っている。(記事より)(2014.9.21 追記)

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Posted by miki at 00:00Comments(2)マスメディア