2014年04月12日

どんなサイズでもOK。コンパクト図面折り「機」

ori-mas(オリマス)

姫路のメーカーが鳥取に進出します。

東郷工業団地にパイオニア精工進出 50人雇用へ(日本海新聞)
1990年設立、資本金3千万円。2013年5月期の売上高は19億9千万円。プレス加工全般と金型設計製作、精密板金加工、電子部品組み立てなどを一貫受注して生産しており、リコーや東芝など大手企業約30社と取引がある。
姫路のパイオニア精工は、受注生産で培った技術を活かし、独自の商品開発にも熱心です。

ori-mas(オリマス)
今まで何かと不便であった、A0・A1・A2・A3などの図面折りとファイリング。 多くの企業が現在でも手で折り込んでいく方法を用いております。
そこでご紹介させて頂く商品は、今まで既存で販売されている高額な複合図面折り機と比べ、 低価格で、手折りに比べると大幅に作業効率が改善でき、スペースをとらない図面折り治具となっております。
「治具」って何?

治具(wikipedia)
治具(じぐ)は、加工や組立ての際、部品や工具の作業位置を指示・誘導するために用いる器具の総称。
これまであった紙折り機は、紙を機械に入れると折りたたんでくれるというもの。全自動機です。

全部やってくれるんだからそれでいいだろう、と思いがちですが、全自動の欠点もあります。

全自動だから
1 機械が大きくなり場所をとる
 そもそもA0の紙を処理しようと思ったら、相当大きな機械になります。
2 専用サイズになりやすい
 A0でもA3でも折れるという万能性を持たせにくい。
3 値段が高い
 全部やってくれることの代償ですね。

機能を限定した数万円のものから数百万円のものまであるようです。

パイオニア精工が調査したところ、上記の欠点のため、紙折り機は一般企業にはあまり導入されておらず、手で折るか、外注していることがわかりました。
紙折り業務を受注するほうの企業なら、多少高額な紙折り機であってもお客さんさえ取れれば「ペイ」するかもしれません。
でも、例えば街の建築事務所が図面を折りたたむためだけに専用機を置くにはハードルが高い。
やはり「手で折る」ことになります。

でも手作業は

1 慣れるのに時間がかかる(教育コスト)
2 どうしても上手な人、そうでない人のばらつきが発生する(品質問題)
3 時間がかかる(時間コスト)

という問題があります。
全自動ではないけれど、手作業の欠点を最小限に抑えることができれば、1万8千円出してくれる人がいるかも?というのがコンパクト図面折り機という商品です。

全自動機ではなく、「作業位置を指示・誘導する」器具にすることで、市場を開拓する困難さはありますが、
大きな可能性があるという意味で夢のある商品だと思います。

参考
パイオニア精工(YouTube) - 手作り感満載の企業紹介ビデオ。

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Posted by miki at 10:36Comments(0)企業