2013年07月10日

農業の将来に賭ける姫路市

日本列島メガソーラーベルト構想/fujipream(YouTube)

姫路市は、地元企業と農業経営維持を目指して農地への太陽光発電設備設置の実証実験を始めました。

稲作を救う太陽電池が登場、姫路市で3年間の実証実験(スマートジャパン)
姫路市と地元企業であるフジプレアムが取り組むのは「農地への太陽光発電設備の設置による農地の利用促進に係る実証実験」。2013年6月から、3年間の実験を重ねる。実験の主要な目的は、太陽光発電が営農維持に役立つのではないかという仮説を検証することにある。
播磨臨海工業地帯の中核であり、世界遺産を有する観光都市。さらに、第一級の漁業資源をもつ播磨灘に面する姫路が、今さら農業に賭ける理由は何なのでしょう。

農地活用型太陽光発電研究事業(姫路市長の日々想)
我国の農業産品に対する需要は今後世界中で増大する考えられる。農業が重要な産業として、大発展の時期を迎えるまで、農業を維持継続していくことが重要であります。
日本の農業は後継者問題など問題山積。しかし、将来性は抜群だし、一旦止めてしまったら再開も困難だから、維持継続したい。そのための研究ということです。

フジプレアムの太陽光自動追尾システム(トラッキングシステム)は、設置面積が少ない割りに発電効率が優れていて、耕作地への設置でも有利といわれます。
日当たりのいいところで田んぼを耕し、山すそに家を建てて暮らしてきたのが日本の農家。農地と太陽光発電は相性がいいとフジプレアムは主張します。

農地で育つか「プチソーラー」 エネルギーを地産地消(日本経済新聞)
農林水産省が3月31日付で、農地に太陽光発電施設を設置するための運用方針を示した。支柱を立ててその上にパネルを取り付ける方式で、支柱の基礎部分を農地の一時転用許可の対象とした。転用期間は3年間で、問題がなければ更新できる。
(中略)
農水省は農業生産の継続を最重要視しており、農地における太陽光発電を制限してきたが、ここにきてようやく方針を転換した格好だ。
(中略)
光学フィルター大手のフジプレアムは2013年度から3年間、兵庫県姫路市が教育などに利用している約1200平方メートルの農地で太陽光発電事業を研究する。事業費は約2000万円。軽量の太陽光パネルに太陽光自動追尾システムを組み合わせる。
農業に展望を求めている全国の関係者は、まず姫路市の実証実験農地(姫路市香寺町)に出かけてみましょう。

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Posted by miki at 00:00Comments(0)政治