2013年05月07日

グローバル時代にこそ、光り輝く日本人の英語



ビジネスマンの関口さんが、ニューヨークにでかけた際、タクシーの運転手に、

Could you take me to the Columbia University?
(コロンビア大学に連れて行っていただけませんか?)

と言ったら、通じない。しかたがないので、あきらめ気味に単語だけ並べて

Columbia University,please.
(コロンビア大学、お願いします)

といったら途端に運転手が笑顔で連れて行ってくれたというのです。
なぜでしょうか?

運転手の英語力が低かったのです。
(注:米国には移住してきたばかりの運転手も多い)

グローバル社会の到来で、世界中の人が英語を話し始めたり、その必要性が出てきました。
ところが、中高大と6~10年もの長きに渡って、きちんとした英語教育を受けた日本人とは異なり、大して英語を勉強していない人までもが英語をしゃべり始めてしまいました。
要するに世界はみんな「厚かましい」のです。

世界の英語人口は15億人。そのうち英語圏に生まれたネイティブはたったの4億人、3割弱に過ぎません。
残りの7割を超える大多数の英語ユーザーは、日本人と同じく非ネイティブです。

つまり、ネイティブは、世界的に見ても小数派。
時には(相手の事情も省みず)ペラペラと流暢な英語を浴びせかける、迷惑な奴にもなりかねません。

その点、日本は一応きちんとした英語をまじめに勉強し、それでも決してネイティブの言語能力になることはできない非ネイティブの中の優等生です。

多忙社員こそグロービッシュ  完璧を求めない英語「再」入門 (中公新書ラクレ)
英語は意思疎通のためのツール。大切なのは「通じ合うこと」です。
現在、世界のメインストリームは第二言語としての英語、つまり非ネイティブの英語です。
あなたもネイティブのような発音を目指したり、正しい文法に固執する必要はないのです。
まぁ、言葉に限らずグローバル社会って、わりと「良い」加減で動いていることが多いので、当たり前といえば当たり前なんでしょうが。

グローバル時代の主流に躍り出た非ネイティブスピーカー。時代の変化について行けない勘違いネイティブや、ネイティブ志向に固執し過ぎる英語オタクにおさらばしましょう。

参考
「1000語でなんとかなる。それは難しいことではない」(372log@姫路)
日中韓の間で話す言葉(372log@姫路)

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Posted by miki at 00:00Comments(2)文化