2012年12月23日

3名のフランス人が40年前、はるばる姫路に来た理由

ひめじDOスポーツデイ・剣道体験(姫路市立中央体育館

子どもが通う剣道教室の関係で、剣道の先生の話を伺う機会があります。

先生によれば、40年前に3名のフランス人が姫路に来るので面倒をみて欲しいという依頼があったそうです。
剣道を知りたいと来られた3名のうち1名は兵隊さんですが、あと2名は経済学者だったとか。

当時、日本は高度経済成長期。欧米と同じ資本主義経済にも関わらずなぜこんなに日本だけが成長するのかを調べていったところ、日本の武士道にその要因があるのではないかということになり調査に来たのだといいます。

ところで、なんで姫路なのか。

武士道の原点を調べるとどうも剣道のようだ。」そしてその精神を調べるうち、出てきたのが「赤穂浪士」。だからどうしても「赤穂に行きたい」。そんなところから姫路地域の剣道家の話を聞きたいということになったようです。

彼らは日本料理や日本式旅館、銭湯の体験を熱望し、なんとか日本文化、社会を理解しようと試みたそうです。

この話を聞き、まだ経済的にも日本が欧米を追いかけていた頃、先進国フランスから、はるばる日本に来て、なんとかその秘密を探り、学ぼうとしていた姿勢に感動しました。

振り返って、現代の日本が、新興国と言われるアジアや各地の国々に対し、文化や制度など、いいものは謙虚に学ぼうという姿勢がどれだけあるのか問われたら心もとないものがあります。

フランスが過去から現代に至るまで、世界中から多くの人を魅了する国力を維持しているのもそうした姿勢の成果なのかもしれません。

参考
世間は五輪。姫路では長野旗争奪剣道優勝大会(372log@姫路)

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Posted by miki at 11:43Comments(0)スポーツ