2012年09月16日

大阪が東京から睨まれる日

大阪市役所

飛ぶ鳥を追い落とす勢いがあった維新の会でしたが、どうなのでしょう。

日本維新の会、空中分解の兆し 大阪主導の規約に東京側は「暫定」(MSN産経ニュース)
国会議員側は大阪側主導で作られた規約を「暫定」と強調するなど不満を示す。次期衆院選の「台風の目」と目されていた維新だが、水面下では深刻な路線対立が生じている。
大阪が本部だって?

「日本維新の会」 国政改革への道筋が見えない(9月13日付・読売社説)(YOMIURI ONLINE)
日本維新は、極めて特異な体制をとる。党本部を大阪に置く。
(中略)
橋下氏は党代表と大阪市長を兼務し、衆院選には立候補しないという。府知事から市長に転身して1年足らずで、最大の政治課題である大阪都構想への取り組みも、これから区割りや財源調整など難しい局面に入るからだろう。
日本維新は衆院選後、政党間の連携のカギを握る勢力に躍進する可能性もとりざたされている。
橋下氏は、「自分の時間を削って国政に充てる」と言うが、政治経験のない新人議員らを大阪からコントロールできるだろうか。
東京マスコミの琴線に触れる「大阪本部」。

マスコミのおかげで追い風を享受してきた維新の会ですが、いよいよ国政進出という段になって、「東京に挑戦するのか、頑張ってお上りさんしろよ」と思っていたのに、大阪に本部を置いて東京の議員を動かすというのでは、東京の人も(内心)怒るでしょう。

許される方向、許されない方向(Chikirinの日記)
「強い人→弱い人」はイジメになります。全く同じ行為でも、「弱い人→強い人」であれば、多くの人がそれを“見逃し”ます。許容します。その同じ行為に関して、方向性が違うだけで「許容できない!」と思う場合、その人の心の中には、「この行為は上→下だ!」というヒエラルキー意識があるのです。
いろんな意味で、東京>大阪は歴然なので、弱いものが強いものにチャレンジするというのは東京は許容できると思うのですが、実はそう余裕もないということであれば内心はわかりません。

日本の世論の9割を牛耳っているという意識がある東京マスコミが、維新の会の大阪中心的な運営を今後も許容できるのか。そろそろワイドショーネタとしても賞味期限が迫っているかもしれませんしね。

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Posted by miki at 00:08Comments(2)政治