2012年06月09日

締め切りはより遅く、到着はより早く。沖縄貨物ハブネット

那覇空港

ANAの那覇空港を拠点とするアジア貨物ハブ事業が、来年度さらに拡大する模様。

ANA貨物ハブ路線増 東アジア7、8都市に(琉球新報)
全日本空輸(ANA)は2013年度から、那覇空港を中継してアジアと本土を結ぶ国際航空貨物拠点(ハブ)事業で、現在のアジア5都市から7~8都市に拡大する計画であることが分かった。
(中略)
新規路線先については「例えばシンガポールとか、ジャカルタ(インドネシア)、ベトナム、もう少し西でインドなどに飛んでいくことになるだろう」と話した。
なぜ拡大しているのか。

貨物事業をANAの第三の柱へ(ANA)
2009年10月26日深夜、ANAは、沖縄・那覇空港を国際貨物の中継拠点(ハブ)としてアジアの主要都市を結ぶ、新たな貨物輸送ネットワークの運用を開始しました。
(中略)
この沖縄貨物ハブ構想は、東アジアの中心に位置するという沖縄の地理的優位性と深夜早朝に離発着可能な点を生かし、これまでの2地点間輸送から、沖縄をハブとする新たなネットワークを構築するものです。深夜に各地を出発し、沖縄で迅速に積み替えを行うことで、早朝に目的地空港へ到着させることを実現しています。さらに沖縄で通関を終えることで、国内の到着空港では、すぐにお客様への引き渡しが可能となる点が、商品設計上の売りとなっています。お客様にとっては、「貨物の締め切りはより遅く、到着はより早く」という相反するご要望を実現することができるのです。
日清両属の時期もあるように、大陸と日本を結びつけてきた歴史を持つ沖縄。
他にはない独自の特徴を活かした機能だからこそ、拡大していくのでしょう。

参考
アジアの中心地・沖縄が動き出す(372log@姫路)
ANA、那覇の国際貨物ハブネットワークを大幅強化(372log@姫路)
「アジアの元気を、つないでく」沖縄(372log@姫路)
国際貨物取扱量全国3位。沖縄が東アジアの拠点に(372log@姫路)
沖縄県の歴史(wikipedia) - 当時の東アジアの秩序は、中国・清王朝を中心とした、朝貢を基本とする華夷秩序によって形成されており、琉球も例外ではなかった。これに対し、日本は「万国公法」にある近代的な「国民国家」理論を適用し、「日清重属」であった琉球を取り込もうとした。 (記事より)

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Posted by miki at 00:00Comments(0)航空