2012年03月11日

73%が赤字空港の中国。さらに72空港の建設計画

北京首都国際空港

滑走路を3本持つアジアのハブ空港、北京首都国際空港。その近所で、今度は滑走路9本の世界最大の空港が建設されるようです

北京、世界一大きな新空港建設へ(中国国際放送局)
北京で新しい空港の建設がまもなく始まることがわかりました。年間利用客は1.3億人以上、貨物運輸能力は550万トン以上と予想され、世界一大きな空港となります。
日本では関西空港に2本目の滑走路をつくるといったらてんやわんやの大騒ぎでしたが、スケールが違いますね。

空港の収支についてもメディアの取り上げ方がやや違う。

2011年、中国133空港が赤字 総額20億元(サーチナ)
中国民用航空局の李家祥局長は4日、「十二五(第12次5カ年計画:2011-2016年)」期間中、中国は72の空港を新たに建設する計画だと明かした。
(中略)
国内180空港のうち、昨年は133空港が赤字となり、赤字総額は約20億元に達した。しかし、推算によると、これらの赤字133空港は、3兆元規模を上回る経済発展をリードした。例えば、江蘇省北部の一部コミューター空港は、運営開始から2年間で、600社以上の台湾資本企業を空港周辺に誘致、現地の経済成長全体を直接けん引した。この点だけに注目しても、空港建設のための補助金拠出は、地方政府にとって多大なメリットがもたらされることが伺える。
インフラである空港は赤字だけど、経済効果がこれだけあるよと報道しています。

空港はインフラ投資だから当たり前の理屈なのですが、赤字だ黒字だと騒ぐのが好きな日本のメディアの影響で、ちょっと新鮮に見えてしまいました。
  

Posted by miki at 01:44Comments(4)航空