2012年03月01日

高収入者は格安航空好き? 普段の買い物も海外で



関空拠点の格安航空会社、ピーチが今日から運航を始めます。

国内格安航空いよいよ就航―関空~福岡3780円(JCASTテレビウォッチ)
ピーチ・アビエーションの価格は関空から福岡まで3780円~1万1780円と客の込み具合で幅があるが、同じ路線のANAの2万1900円に比べざっと1万円~1万8000円安い。新大阪博多間の新幹線1万4690円(のぞみ指定席)に比べても格安だ。
世界のLCC普及ははるかに進んでいる。LCC座席シェアは2001年に7.8%だったのが、11年には24.3%と4倍になった。
格安航空会社に対する関心は、高収入層のほうがより高いという調査もあります。

~ライフネット生命、LCCに関する調査~ [ライフネット生命保険株式会社] (asahi.com)
『関心あり(計)』(「知っていて、とても関心がある」+「知っていて、やや関心がある」)割合を、年収別にみると、「300万円未満」34.9%、「300~500万円未満」42.4%、「500~1,000万円未満」47.4%、「1,000万円以上」67.1%となりました。関心度の実態をみると、格安な航空運賃のLCCに高収入層がより熱い視線を注いでいる実状を窺い知ることができました。
(中略)
“日本全国どこに行く場合でも移動にかかるコストが5,000円未満になった場合”における年間の国内旅行回数を聞いてみると、平均値は5.6回となりました。
さらに、“日本のどこから海外のどこに行く場合でも移動にかかるコストが30,000円未満になった場合”における年間の海外旅行回数を聞いてみると、平均値は2.3回となりました。
今後のLCC間の価格競争次第で、普段の買い物で海外まで行ったり、会社の歓送迎会や忘年会を海外で開催したりする時代もそう遠くはないかもしれません。
ついに大移動時代が到来しました。
人が動くことにより社会に与えるインパクトは、計り知れません。

ただ、空港までのアクセスが格安でない地区も多いので、格安航空の次は「格安の空港アクセス」に期待したいところです。

ピーチ機内で南海が割引切符 1割安、3月から(MSN産経ニュース)
南海電気鉄道は28日、関西空港を拠点に3月1日就航する格安航空会社(LCC)ピーチ・アビエーションの機内で、関西空港駅から難波駅までの片道の割引切符を販売すると発表した。
上海では、空港アクセスに使うリニアモーターカーのチケットを買う際、航空券を見せると運賃を割り引いてくれましたが、空港を、拠点と拠点を結ぶ中継点だと考えれば、まだまだ値下げ余地はあるように思います。

参考
国内便が大幅に増加する関空(372log@姫路)
格安航空の影響か。各地で空港拡張計画相次ぐ(372log@姫路)
成田から札幌・福岡・沖縄・ソウル・釜山へ。エアアジア路線(372log@姫路)
バス停は多いほうがいい(372log@姫路)
空港は足りるのか。航空運賃の「価格弾力性」(372log@姫路)
航空機に取って代わられる長距離バス(372log@姫路)
関西の空港不足深刻。全日空予測で関空需要が1.5倍に(372log@姫路)
日本にも、格安航空本格到来の予感(372log@姫路)
格安航空を地方の活性化につなげよう (日本経済新聞) - 米国ではこの30年、航空機の利用客が国内線だけで4割程度増えている。1970年代に格安航空が誕生し、地方都市間をきめ細かく飛ぶ路線網ができたことで新しい旅客需要が生まれた。(記事より)
  

Posted by miki at 00:00Comments(2)航空