2011年01月06日

漏れないポンプが世界中から引っ張りだこになる理由

キャンドモータポンプ(帝国電機製作所)

播磨で造っている漏れないポンプが世界中で人気です。
というのも、ポリシリコン(高純度の多結晶シリコン)を世界中で増産する動きがあるからです。

ポリシリコンの用途の1つは半導体基板、もう1つは太陽電池の原料です。

低温ポリシリコン液晶(IT用語辞典)
多結晶シリコンは非結晶シリコンと比べて電気を通しやすいため、液晶の反応速度が速いという特長がある。また、液晶を制御するためのトランジスタも小型化できるため、液晶の開口部が増え、輝度を上げることもできる。
最近は携帯電話などのモバイル機器が高機能化しているため、需要が増えています。
また、太陽電池の原料としても発電効率が良いと人気です。

では、なぜ漏れないポンプが必要なのか。

太陽光発電パネル材料、製造用ポンプ増産 帝国電機(神戸新聞)
ポリシリコンの精製時には有害物質が発生するため、装置内で密閉する必要がある。一方、同ポンプはモーターと一体型の構造で、有害、高温、高圧の液体などを外部に漏らさない特長がある。ポリシリコン製造のプラント1基に数十~100個程度のポンプが必要とされる
ポリシリコンの増産は国内だけでなく海外でも活発な動きがありますが、そのために必要な製造設備の一部を、播磨がきちんと抑えているのです。

参考
国内シェア6割、世界4割。無漏洩ポンプのトップ企業(372log@姫路)
  

Posted by miki at 00:00Comments(0)企業