2010年12月10日

逆流?それとも本流? 県立大の一部、神戸から姫路に移転

兵庫県立大・姫路書写キャンパス姫路市書写

2004年に3つの大学を統合してできた兵庫県立大。この統合話が持ち上がった頃、神戸新聞に掲載された読者の声がネットに残っていました。

明治初期の繰り返し(神戸新聞・読者の声 2002年5月29日)
昨年秋、姫路工業大学を含んだ新県立大学基本計画案が出され、その後に、本部と大学院総合情報学研究科を神戸市に新設することが付け加わりました。明治時代初期の飾磨県廃止以来、銀行や国立大学、空港と、あったものやあるべきものが、ゆっくり着実に消えた姫路で、ついには姫路工業大学まで、将来的に消え去る道筋が引かれた。
この投稿記事が書かれてから8年後の現在、どうなっているのか・・。

県立大産学連携センター、来春から本部機能が姫路に 兵庫(MSN産経ニュース)
姫路市は8日、県立大産学連携センター知的財産の本部が来年4月、神戸市から姫路市に移転することを明らかにした。県立大からの要請を受けて市が受け入れを決めた。産学で研究成果や技術を磨き、ビジネスにつなげることを狙う。
(中略)
県立大は平成16年に神戸商科大、姫路工業大(現姫路書写キャンパス)、県立看護大が統合して誕生。大学本部内に産学連携センターが開設された。県立大本部が来春、神戸市中央区から西区へ移転するのに伴い、同センターの本部機能を姫路市に移転することになったという。
大学の中枢ともいうべき知的財産本部が神戸のハーバーランドから姫路に移転するというのだから、「将来的に消え去る」どころか、逆に神戸のほうから消え去り、姫路に統合されるのではないかとすら思えます。

キャンパス間の距離があり過ぎて、いまだバラバラの感じがする兵庫県立大学。さらなる統合圧力が感じられますが、少なくとも統合先は播磨が本流という印象です。

参考
明治以来姫路から消えたもののリスト(松岡肇)
学風および特色(兵庫県立大学・wiki) - 6つのキャンパスの位置が神戸から岡山県境に近い上郡まで新幹線の停車駅で4駅分に点在しているため、すべてを連絡する交通手段は車しかない。このため、現実的な東西の学生の交流は一部のクラブ・サークルを除きほとんどなく、学生からは東西交流の充実を望む声が挙がっている。(記事より)
兵庫県立大学、人気上昇か(372log@姫路)
学校へ行こう!兵庫県立大学(372log@姫路)
新しい科学技術の流れを。県立大学・前中教授(372log@姫路)
  

Posted by miki at 00:00Comments(0)学校