2010年11月28日

研究から生産まで播磨に集約。リチウムイオン電池

リチウムイオン電池(三洋電機)

三洋電機は、リチウムイオン電池の研究から生産までの工程を一貫して播磨に集約します。

リチウムイオン電池 開発部門加西に 三洋電機(神戸新聞)
三洋電機は26日、洲本工場(洲本市)や徳島工場(徳島県)に分散しているリチウムイオン電池の研究開発部門を、将来的に加西事業所(加西市鎮岩(とこなべ)町)に集約する方針を明らかにした。集約後の陣容は数百人規模となる見通し。
工場が立地していても、その工場が中核工場かどうかで将来性が決まるという話があります。

研究所立地は関東圏に一極集中?(経済への視点)
今後の工場の存続は、その工場が企業の中核工場かそうでないかで影響される。中核工場は研究開発機能と一体となった工場で、一般の工場が国内外に移転や集約化されやすいのに対し、中核工場は動かし難いためである。情報通信技術の発展で、研究開発機能の立地自由度は高まったという意見があるが、企業の研究開発は新製品開発で中心で、生産機能と結びついている。
元来、研究開発拠点と生産拠点は一体となっているほうが望ましいのですが、これまで研究開発拠点は人材を集めやすく情報が集積する都会、工場は土地や人件費が安い地方にということで分離しているケースが多かったように思います。
しかし製品のライフサイクルが短くなると、デメリットが大きく、どうせ分離するなら工場は海外がさらに望ましいということになりがちです。

新製品立ち上げなどのメリットを発揮するため研究開発と生産の拠点を一体化させるには、ど田舎よりも、都会に比較的近くて、かつ敷地の自由度が高い場所が現実的。
このあたりに播磨の存在意義がある気がします。

参考
IPSアルファテクノロジ姫路、マレーシアに新工場(372log@姫路) - 現パナソニック液晶ディスプレイも、世界のマザー工場。
姫路・広畑を世界のマザー工場に(姫路立命会)
  

Posted by miki at 17:29Comments(0)企業