2010年01月10日

ウンチとレントゲンと寒いお話

市民公開講座「こんな分野もあった!あなたの知らない科学」

年明け早々、イーグレひめじ日本放射光学会年会が行われていました。

理化学研究所の市民公開講座も、これに併せて開かれたようです。

辨野義己さんの話は、ウンチの話。ウンチを見れば大腸の様子がよくわかる。ヨーグルトや野菜を食べて運動をしましょうというお話でした。

日本ではビフィズス菌など、からだに良い菌はよく知られていますが、米国では菌と言えばばい菌のことなので、ヨーグルトに菌が入っているよなんてのは、絶対に言わないそうです。

北村英男さんは、SPring-8X線自由電子レーザー施設を新たにつくっているかた。行政刷新会議で仕分けされそうになったやつですね。

X線というのは、ドイツのレントゲンという人が、陰極線白金という金属に当てていたら、よくわからない光が出て、手のひらの骨が見えたという偶然の産物。このことを発表したら、世界中が「これは役に立つ」と言って医療に使われ始めたんだそうです。
ところが、レントゲンさんは、この光の仕組みが、発表した後も数年わからなかったとか。元来、解らない光線のことをX線と呼んでいたのですが、それがそのまま名称に使われています。

レントゲンがX線を発見した翌年1896年には、すでに日本の島津製作所がX線撮影に成功したというから驚きです。

調子が悪くて暖房の効かない寒い会場(姫路市民会館)に、300人の聴講者が訪れ、震えていました。

参考
着実・効率的に実施。SPring-8の優先度判定(372log@姫路)
姫路で理研が公開講座-ウンチ博士・辨野義己さんの講演も(姫路経済新聞)
History(島津製作所)

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Posted by miki at 00:03Comments(0)科学