2009年07月17日

液晶で明暗。東芝は姫路から撤退、ヘリオステクノは強化

東芝モバイルディスプレイ

姫路にある東芝の液晶関連工場が無くなるようです。

姫路地区拠点再編による液晶事業構造改革の取り組みについて(東芝モバイルディスプレイ)
姫路地区にある2拠点につき、①姫路工場(兵庫県姫路市余部区)の石川工場(石川県能美郡川北町)への集約、②当社関係会社であるティー・エフ・ピー・ディー株式会社(TFPD 兵庫県姫路市余部区)の生産停止、を主な内容とする拠点再編を実施します。
(中略)
姫路工場(従業員数:約400名)は、モジュール工程の生産、部材・製品の物流管理、品質管理などの機能を担っていますが、モジュール生産ラインを、来年1月を目途に石川工場へ移転します。これに先立ち、製造技術や品質管理などの間接部門を、今年10月から順次、石川工場などの当社拠点に移転する計画です。これらにより姫路工場から約310名が石川工場および深谷工場に異動します。
TFPD(従業員数:約530名)は、車載向けのアモルファスシリコン製品を中心に、小型ガラス基板サイズ(360mm×465mm)でのアレイ・セル工程の生産を行ってきましたが、本年12月末を目処に生産を停止する計画です。
東芝:グループ撤退、姫路経済界に衝撃 従業員の雇用対策懸念 /兵庫(毎日jp)
東芝は姫路市余部区と太子町に液晶などの生産拠点を展開し、グループを含めて計約2600人が勤務している。今回撤退するのは姫路地区(約1200人)のうち東芝モバイルの姫路工場(約400人)と同社の子会社「TFPD」(約530人)でいずれもカーナビ用など小型液晶パネルを製造していた。
姫路市余部区のほうは、270人ほどしか残らない?
人もさることながら、姫路市にとっては税収減も大きいですね。

一方で、姫路のヘリオステクノホールディングは、液晶表示装置関連事業を強化するとのこと。

ヘリオステクノ、LCD関連事業強化-ナカン買収で製品拡充(asahi.com)
ヘリオステクノホールディングは液晶パネル製造装置メーカー・ナカン千葉市)を買収したのに伴い、液晶表示装置(LCD)関連事業を強化する。ナカンの配向膜塗布装置を軸に露光装置や検査装置など幅広い製品群を強みに販売を拡大。5年後に売上高300億円と現状の2倍を目指す。
ヘリオステクノは、フェニックス電機(姫路市)の持ち株会社として、今年4月に商号変更した会社のようです。

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Posted by miki at 00:00Comments(2)企業