2008年02月18日

神戸大丈夫か

神戸市営空港

神戸空港が開港2周年を迎えました。空港空白地域である播磨などの旺盛な航空需要を背景に、利用者は1年目を上回る300万人と順調なのに、事業の根幹をなすはずだった神戸市の土地売却実績がたった2%という驚くべき状況です。

順風?それとも逆風? 神戸空港開港2年(神戸新聞)
二年目の搭乗者は約二百九十七万人と需要予測の三百十九万人には届かなかったが、一年目を二十七万人上回った。
(中略)
一方で、空港島の企業向け分譲用地の売却は全体の2%と低迷、開港による雇用創出も見込みを大きく下回っている。

空港の造成費用は土地売却代金で賄うという説明だったのに、まる2年経っても2%では神戸市民はたまったものではないでしょう。その割に神戸市内で暴動が起きたという話も、矢田市長に対するリコールという話も聞かないし、神戸市民はいったいどうなってしまったのでしょうか。

もっと驚くのは、神戸商工会議所の会頭が、関西3空港の一体運営を検討していることです。

「関西3空港一体運営へ協議を」 神戸商工会議所会頭(asahi.com)
神戸商工会議所の水越浩士会頭(神戸製鋼所会長)は14日、朝日新聞のインタビューで、関西大阪(伊丹)、神戸の関西3空港の一体運営の実現に向け、関係機関などと協議していく考えを明らかにした。

神戸市が借金しまくって市営空港を造っておいて、土地が売れないから一体運営にしようなんて、そんな虫のいい話に耳を傾ける人は1人も居ないと思うのですが、全く呆れてしまいます。

参考
搭乗率13%。懲りない「勘違い」都市・神戸(ひめナビブログ) - 土地売却2%に比べればベイシャトルの搭乗率13%がずいぶんマシに見えてしまいます。
利用浸透も便数に不満も 神戸空港2年(神戸新聞) - 空港へのアクセスについては不満の声も目立った。車やポートライナーの利用者が多いため、空港と各地を結ぶバスの路線数は開港時からほぼ半減。関西への出張で数十回使ったという横浜市の会社員南渉さん(36)は「バスが少なく、神戸に来る者には少し不便」と訴えた。(記事より)
神戸空港が開港2年、搭乗増も〈視界良好〉とは(YOMIURI ONLINE) - 09年度からは空港建設で借り入れた1982億円の償還が本格化。市は空港島の土地約80ヘクタールを売却して充てる計画で、昨年4月、最大50%値下げをしたが、これまでに売れたのは約1・5ヘクタール(2%)だ。(記事より)← どうするつもり?
神戸空港開港2周年抗議集会(神戸市会議員・森本真(しん)のブログ) - 暴動はともかく抗議集会はあったようです。

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Posted by miki at 00:00Comments(6)社会