2008年01月30日

道路予算は英国の10倍。国交相はなぜ平気で嘘をつくのか

山陽自動車道播磨三木市

そんなに解散総選挙がしたいのだろうか。国土交通大臣は役人の操り人形か?

道路、なぜ特別 民主、値下げ論拡大 首相、環境でかわす(asahi.com)
「真に必要な道路は一般会計から予算化するべきだ」が持論の氏は、この日の予算委で、「道路がすべてに優先する時代は終わった」。一般財源化の必要性を打ち出す一方、「地方が自由な判断で財源を使うことこそ真の地方分権だ」との持論を展開した。
これに対し、政府側は民主党の挑発に乗らず、首相は「開かずの踏切対策や立体交差など、二酸化炭素を出さない仕組みは道路関連でもいろいろある」とかわした。「民主党案では、国には除雪費用くらいしか残らず、国の直轄事業がすべて止まる」(冬柴国交相)といった主張を繰り返し、民主党案を批判するにとどまった。

高速道路の無料化で地方も大都市も豊かに~なぜ日本は英国に比べ10倍ものコストがかかるのか(NBonline)
小泉さんが言ったように、日本の道路財源は余っているはずです。日本では、自動車ユーザーから、消費税を含めると10種類もの税金を取っています。その額は年間9兆円にも達しますが、そのほとんどが一般道路を作ることに使われています。
この額は英国ドイツフランスイタリアの道路予算の合計の2倍に達します。しかも、この上に、高速道路のユーザーからは年間2兆5000億円の通行料金を取っています。
税金と通行料金を合計すると12兆円になります。消費税にも匹敵する額です。英国などは、年間1兆円近い予算で一般道路も高速道路も建設からメンテナンスまでやっているのですから、その10倍以上ものお金を日本は道路に使っているのです。あきれたものです。この巨大予算こそ道路の権力になっているわけです。

全部で12兆円もの道路予算で、暫定予算云々の話はこのうちの2.5兆円にすぎません。
暫定税率廃止はもちろんのこと、それ以外の道路予算ももっと削る必要があることはきわめて明白です。

参考
自民・古賀選対委員長「道路族に誇り」(NIKKEI NET) - 「道路族といわれることを誇りに思う。どんな非難を受けても結構だ。必要な道路は造り続けていきたい」(記事より) ← 自民党古賀誠選挙対策委員長のお言葉。小泉さんに騙されて衆議院選挙自民党に票を入れた人は反省すべきだと率直に感じました。
1964年以来の豪雪、道路の除雪費用は遂に500億円を突破 (AGN) - 40年ぶりの豪雪でも除雪費用は500億円(うち国費300億円)。どう計算したら除雪費用しか残らないのか。
空港の整備 vs 道路予算(ひめナビブログ) - 過去に必要だった予算は、それがどんなに不要になっていても温存され、未来に必要な予算が確保できない構図があり、それが問題の核心です。
例えば、私が小さい頃、兵庫県でも舗装されていない国道県道はたくさんありました。過去において道路予算が必要だった時期があることは確かです。しかし、今では生活道路まで含めてもそんな道路は珍しくなりました。
この要るのかどうか怪しい道路予算が、毎年11兆円ですからたまりません。別にすべて不要と言ってる訳ではありませんが、例え10%でもいいから、ここから将来必要なものに回したらどうかとは思いませんか?(ブログより)
山崎養世の「東奔西走」 道路について徹底的に議論せよ 戦後復興期の財政のあり方から今こそ脱却を(2008/01/23)(Biz-Plus) - 戦後の日本では、多くの新しい道路が、一気に必要になりました。敗戦で日本中の大きな都市は焼け野原になり、植民地もすべて失いました。国土を復興し、経済を発展させなければ、国民は食べていけません。先見の明のある人は、鉄道の次は自動車だ、米国のような自動車社会になれば日本の経済は伸びる、と思いました。そのために、全国に舗装道路を作る必要が出てきました。(記事より)← いま大事なことは、「現在最も大事なことに集中投資すること」。田中角栄元首相は、当時まさにそれを実践していた。いま道路予算を守ろうとしている人は、田中角栄を少しは見習ったらどうだと言ってみたい。

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Posted by miki at 00:00Comments(6)クルマ