2008年01月20日

トヨタが播磨に研究拠点を設ける理由

トヨタの環境対策車・プリウス

世界市場で、環境対策車・ハイブリッドカーで先頭を走ってきたトヨタですが、世界の自動車企業各社入り乱れた激しい競争になってきました。トヨタやGMは、家庭用電源で充電できる新型ハイブリッドカーを2年後までに販売するとのこと。

次世代ハイブリッド車、トヨタが2010年までに世界投入(YOMIURI ONLINE)
トヨタ自動車の渡辺捷昭社長は13日、北米国際自動車ショーで会見し、家庭用電源で充電できる次世代ハイブリッド車「プラグイン・ハイブリッド車」を、2010年までに米国を中心とする世界市場で発売すると発表した。

“家電感覚”で…GMがプラグインHV試作車/2年後発売へ(FujiSankei Business i.)
米自動車最大手ゼネラル・モーターズ(GM)は14日、北米国際自動車ショーで、家庭のコンセントから充電できるプラグイン・ハイブリッド車「サターン・ビュー」の試作車を発表した。2010年の販売を目指す。

トヨタが世界市場で生き残るためには、これまでのハイブリッド車を生産し続けるだけでは駄目になりつつあります。

トヨタ、環境技術の多様化鮮明に 北米国際自動車ショー(asahi.com)
トヨタ自動車が米デトロイトミシガン州)で開催中の北米国際自動車ショーで低公害ディーゼル車を米国市場に初めて投入する方針を表明したのは、ハイブリッド車頼みだった環境戦略を軌道修正するものだ。
(中略)
トヨタは今回の自動車ショーで家庭用電源で充電できる「プラグインハイブリッド車」を10年までに発売する計画を明らかにしたものの、同様の車はゼネラル・モーターズ(GM)も10年の市販化を目指して開発中。クライスラーも試作車3車種を自動車ショーに出品している。

ハイブリッド車であれ、プラグイン・ハイブリッド車であれ、競合がひしめきあっていて、さまざまな方式の環境対策車を打ち出していく必要に迫られています。

そこでこの、世界的な競争を制するために、世界有数の技術拠点である播磨に進出します。

トヨタ、スプリング8に研究施設 燃料電池車実用化へ(神戸新聞)
トヨタ自動車が、播磨科学公園都市大型放射光施設「スプリング8」兵庫県佐用町)に、燃料電池車の本格的な実用化を目指して、専用の研究施設を設けることが十八日、分かった。世界最高性能といわれる明るい光を使った分析装置をフル活用。次世代の環境対応車として期待され、世界中の自動車メーカーがしのぎを削る燃料電池車の開発競争に先べんをつけたい意向だ。

世界的な競争に打ち勝つためには播磨。これしかありません。

参考
東京に引きこもらない大学(ひめナビブログ) - 世界で戦うために、今月、東京大学も播磨にやってきます。
科学界期待の星。播磨に新しい顕微鏡を建設中(ひめナビブログ) - 新しい顕微鏡も2010年度にできます。
スプリング8稼働10年、利用5倍に(神戸新聞)
スプリング8:産学トップのトヨタ自動車と東大、専用ビームライン建設へ /兵庫(毎日.jp)(08.01.26追記) - (東大は)スプリング8を物質科学研究の一大拠点とする計画だ。(記事より)

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Posted by miki at 00:00Comments(2)クルマ