2007年11月14日

ますます姫路に集結。日本触媒

日本触媒・電子情報材料事業

姫路など各地に拠点を置く日本触媒の事業所を見ると、工場だけでなく、一部を除いて各商品分野の研究所が必ず姫路にあります。

wikipediaより
研究所:基盤技術研究所(吹田、筑波、姫路)、先端材料研究所(吹田、姫路)、機能性化学品研究所(吹田)、電子情報材料研究所(吹田、筑波)、触媒研究所(川崎、姫路)、吸水性樹脂研究所(姫路)
製造所・工場:川崎、姫路、吹田、愛媛

無いのは機能性化学品研究所と電子情報材料研究所のみ。今度、このうち電子情報材料の研究開発拠点も姫路につくります。

日本触媒、電材事業加速へ姫路に新研究棟(化学工業日報)
日本触媒は、電子情報材料の事業展開を加速する。その一環として姫路製造所(兵庫県姫路市)内に十数億円を投じ、08年末完成予定で新研究棟を建設する。同製造所内で手掛けている電子情報材料を中心に、研究開発から製品化までの迅速化を図ることが狙い。とくに安定供給体制を整えたフラットパネルディスプレイ(FPD)向け新規光学材料用アクリル樹脂について、新規グレードを含めて開発スピードをあげる。同社は吹田工場(大阪府吹田市)内に電子情報材料研究所を有しており、2拠点で同材料に集中した研究開発拠点を構築することになる。

工場も姫路に集約しているのは以前にも書いた通り。

日本触媒、アクリル酸工場を再編・愛媛閉鎖、姫路に集約(NIKKEI NET)
姫路製造所(兵庫県姫路市)に最新設備を導入して生産能力を増やす一方、愛媛工場(愛媛県新居浜市)を閉鎖する。総投資額は約130億円。同社はアクリル酸の国内最大手。現在の生産能力を維持しながら拠点を1カ所に集約して生産効率を高める。

生産技術センターも、姫路にあるとのこと。(以前、神戸新聞に書いてありました)
いよいよ、姫路に無いのは機能性化学品研究所と本社だけとなりそうです。

一般的にいって、商品のライフサイクルが短くなり、忙しない世の中になってくると、研究開発と工場が一体化していち早く商品を世の中に出そうという動きになってきます。研究開発は人材を集めやすい都会で、工場は土地がたくさんある田舎がいいのでしょうが、両者兼ね備えた中途半端な場所といえば、平野が開けていて土地がそれなりにあって、人もそれなりにいる(なんといっても人口50万人!)姫路のような中途半端な地方都市がいいかもしれません。

最近流行の「田舎暮らし」でも、「定年後は田舎に住みたいけど、めちゃめちゃ田舎は不安」とか「都会の隣りで田舎暮らし」なんてのが注目されますが、姫路だったら、市内でも田舎暮らしができる田舎の宝庫でもあるので、トレンドに乗れる可能性はありますね。

参考
姫路にアクリル酸工場新設。投資額115億円(ひめナビブログ) - 愛媛だけじゃなくて吹田工場も全部姫路に集約したらどうかと思います。(ブログより)
世界の化学拠点・姫路(ひめナビブログ)
少子高齢化で姫路が忙しくなる?(ひめナビブログ)

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Posted by miki at 01:02Comments(0)企業