2007年08月01日

IC格差。75% vs 0.6%

生体認証ATM

ICカードが目覚しく普及しています。コンビニではICカード式の電子マネーが使えないところのほうが少なくなり、交通系のICカードもずいぶん普及してきました。
例えば、神姫バス(本社:姫路市)では、先月から紙の定期券を廃止して、IC定期券だけになりました

高松琴平電鉄では、乗客に占めるICカード(イルカ)の利用率がなんと75%。一時は経営難に陥っていたのに、「イルカ効果」で乗客が増えているそうです。

「イルカ」10万枚突破-琴電、乗客減少に歯止め(四国新聞)
琴電の乗客は1974年度(2655万人)をピークに、レオマワールド開園やコトデンそごう開店などの特需を除き、減少基調が続いてきた。しかし、イルカの利用が浸透した06年度の乗客は1284万人となり、前年度を0・9%上回った。購入者は8市9町に広がり、乗客のうちイルカの利用率は75%を超えている。

しかし、ICカードならみんな普及しているかと言えば、そうでもなく、利用率3.8%のPiTaPaや、住基カードのように0.7%というとんでもない普及率のカードもあります。

ところが、住基カードもびっくり!のもっと普及していないICカードがありました。かなり以前からテレビでもよく宣伝している、生体認証ICキャッシュカードです。

生体認証キャッシュカードの普及率はわずか0.6%(Security NEXT)
生体認証ICキャッシュカードの発行枚数が、キャッシュカード全体の0.6%にとどまっていることが金融庁のまとめによりわかった。
金融庁が銀行や信用金庫、農協など金融機関を対象に3月時点の偽造カード対策やインターネットバンキングによる本人確認対策などの導入状況をまとめ、判明したもの。

せっかく生体を使って本人を認証するのに、カードも暗証番号も必要という、わかったようなわからないようなキャッシュカード。
クレジットカード会社みたいに銀行が損害保険をつけてくれればそれでいいだけのことで、利用者に生体の登録や変な操作を押し付けるのは、ちょっと違うんじゃないの?と思ってしまいます。
結構宣伝している割に、あの使い道のない住基カードにも劣る普及率という現実を、もう少し冷静に考えた方がいいような気がします。

参考
消費税もビックリ!PiTaPaの利用率(ひめナビブログ)

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Posted by miki at 00:00Comments(0)IT