2007年06月16日

県立大、世界最高水準の研究教育拠点へ

姫路菓子博のチケット

一昨日、菓子博兵庫県実行委員会から、姫路菓子博の入場招待券が2枚送られてきました。マスコットキャラクターの名称応募で、「ひめか」という名前が採用されたためです。(同名の応募者が多数いたため、賞金はもらえませんでした)

ところで、文部科学省は、世界最高水準の研究教育拠点づくりのために、グローバルCOEプログラムという助成事業を行っています。全国にある国公私立大学のうち、重点的に見込みのある30校程度にお金を出そうという事業です。
これまでは21世紀COEプログラムと言っていたのですが、研究拠点を半分に絞り込み、逆に金額を倍増しました。

28大学の63拠点を採択 文科省、グローバルCOE(東京新聞)

関西では大阪大学7件、京都大学6件、立命館大学2件などと並んで、兵庫県立大学の生命理学研究科播磨上郡町)の吉川教授のグループが「ピコバイオロジー:原子レベルの生命科学」というプログラムで採択されています。

採択理由より
当拠点では、脳神経系の形成機構解析のような個体レベルの研究から、膜蛋白質の構造構築機構、脂肪滴の機能調節機構、ダイニンの1分子解析、ミトコンドリア呼吸系や光合成系の巨大膜蛋白質複合体の結晶化、チトクロム酸化酵素やヒドロゲナーゼピコメートルレベルの構造解析まで、ピコバイオロジーの様々な発展段階の世界的研究が推進されている。中でも、チトクロム酸化酵素のX線構造を1995年に決定して以来、吉川らの研究グループは、生体エネルギー論および膜蛋白質研究分野を常に先導してきたと世界的に評価されている。このような研究に若手研究者を主体的に参画させるとともに、各研究グループがもつ、細胞生物学構造生物学の研究に対する多様な視点を共有することにより、当拠点での両分野の連携を促進する。兵庫県立大学大学院生命理学研究科は、細胞レベルから分子、原子レベルの分野に焦点を絞って、緊密な連携を図りながら教育研究を推進することを目指して設立された。このような単純な組織こそ、「細胞生物学のわかる構造生物学研究者」と「構造生物学のわかる細胞生物学研究者」の育成に適していると考えられる。

世界最高水準の研究教育拠点を誇りに思い、今後とも支えていきたいですね。

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Posted by miki at 00:00Comments(4)学校