2006年07月29日

正夢の正体・東洋大創始者の実績

  東洋大学

連日の悪天候から一転、暑い日が続きますが、今日は12:30から高砂球場で、高校野球準々決勝・東洋大姫路と市尼崎の試合が行われます。今年の東洋大姫路姫路市書写)はなかなか強いみたいです。
私が中学生の時に東洋大姫路は全国優勝を果たし、野球王国姫路の名を全国に轟かせていました。元大リーガー・長谷川滋利の母校で、兵庫県で1〜2位を争う志願者数(参考)を誇ります。

母体となる東洋大学は、学生数3万、卒業生数24万人で120年の伝統を誇る総合大学。前身は哲学館で、創始者・井上円了(いのうええんりょう)は、東京大学(東京帝国大学)の哲学教授でした。

当時、慶應義塾の創始者・福澤諭吉らによって西洋の自由・平等の近代思想が紹介されましたが、いかに近代化を遂げたように見えても、日本各地にはまだまだ迷信や祟りといった民間伝承が蔓延。狐憑きや妖怪、占いや祟りなどを本気で信じていた人が多くいました。

「いかに街並みが変わろうと、生活習慣を西洋風にしようと、それは見た目だけの近代化。人々が古臭いオカルティズムを信奉している限り、真に新しい時代はやってこない」と考えた井上は、怪奇現象を正面から取り上げ、妖怪・迷信を研究・駆逐することに半生をかけたのです。

例えば、目覚めた後でもハッキリと覚えている夢を見た人が100人に1人いたとします。日本全体で1日100万以上、1年で3億以上の夢の数。このうち300程度の偶然に一致した夢があったとしても、別段不思議ではない。しかしその確率は100万分の1以下です。

当たらなかった夢は、記憶からすぐに消え、当たった夢は「当たった」という衝撃として記憶され、他人に話すことで広まり、立証された事実であるかのように語り継がれます。
井上は、これを「偶合者生存不合者消滅の法則」と説きました。これが正夢(まさゆめ)の正体です。

東洋大学の付属高校は、全国で2つだけ。大学への進学枠があるため、兵庫県は西日本で最多の入学者数となっていますが、井上博士の出身地新潟県は、その倍以上の入学数です。

参考
都心回帰(372log@姫路) - 東洋大学が文京区白山に文系学部を戻し、正に都会の大学であることを宣伝する車内広告。都会の大学かと思っていたら山奥にキャンパスがある例も多い。
東洋会ホームページ - 東洋大姫路の同窓会HP。
適者生存(372log@姫路) - 野球をやりたくて渡米したのではなく、米国に行きたくて大リーガーになった長谷川滋利氏の今後の動向に注目。

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Posted by miki at 10:26Comments(0)学校