2006年05月29日

ローマに2本しか地下鉄が無い理由

山陽百貨店の2階にある山陽電車姫路駅

人口280万の大都市ローマには、地下鉄が2本しかありません。地下に眠る遺跡の多さから、工事が遅々として進まないからだそうです。とくにローマには、地下墳墓が多いので、なおさらです。

京都でも事情は同じで、地下鉄は2本。(ただし京阪阪急は地下化されています。 )地下道路化も進められようとしていますが、前途多難を感じます。(参考 遺跡の上に立つ京都

播磨には地下鉄がありません。必要ないというのが大方の見方でしょうが、実際、造るには莫大な費用と年月が予想されます。

神戸市の遺跡は1000ほどあるのですが、神戸市埋蔵文化財センターの地図を見ると、そのほとんどは播磨の垂水区西区で見つかっています。

播磨の中心地を担ってきた姫路にも遺跡は1000ほどあり、神戸市と異なり市街中心部にも多く見られます。

山陽電鉄を地下化しようと考える人がいますが、終わりの見えない泥沼の工事になるおそれがあります。「地下鉄のない、歴史資産の豊富な街」を誇りましょう。

参考
「山陽電鉄の地下化を」 姫路で市民学習会(神戸新聞) - 昔、播磨空港を造るのやめて、そのお金を山陽電鉄の地下化工事に回すほうがいいという、共産党の主張を聞いた記憶があります。ほとんどの公共工事にすべて反対して「とにかくお金を福祉にまわす」というのが共産党の主張だと理解していた私は、ずいぶんお金のかかりそうな公共工事をやろうということもたまにはいうのだなぁと感じたものです。
国の重要文化財・宮山古墳の出土品(372log@姫路)
姫路は宝の山(372log@姫路)

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Posted by miki at 07:52Comments(2)文化