2006年05月14日

新選組の刀傷が姫路にある理由

新選組の刀傷(姫路市・亀山本徳寺

新選組(しんせんぐみ)は、江戸時代後期の幕末期に、主に京都の治安維持を目的に活動したのち、旧幕府軍の一員として戊辰戦争を戦った組織。
この新選組がつけたという刀傷を姫路で見ることができます。いったいどういうことでしょうか?

京都にある西本願寺は、浄土真宗本願寺派の総本山ですが、幕末期には新選組の本拠地になりました。その時、西本願寺の北集会所(きたしゅえしょ)に屯所(とんしょ)を設置したのですが、そこで隊士たちは、日常的に訓練なども行っていて、その時に柱に斬りつけたといわれています。

亀山本徳寺の本堂が江戸時代末期に焼失したとき、大講堂を建てるために解体していた西本願寺の北集会所を急遽、本徳寺の本堂にあてたそうです。

播州門徒と言われるように、播磨は浄土真宗(一向宗)のメッカ。こちらを見ればわかるのですが、英賀(姫路市立英賀保小学校付近)は浄土真宗にとって、西日本の重要拠点でした。

寺内町(城を中心とした城下町に対して、寺を中心とした町)であった自治都市・英賀は、豊臣秀吉に解体され、「寺」と「町」が切り離され、寺が亀山に、町が姫路市龍野町付近に移され、それが姫路の町(旧姫路市)の始まりになったといいます。

亀山本徳寺の本堂は、今でも県下最大規模の仏堂で、200畳敷きの大広間は圧巻。播州一円の真宗門徒が集まります。

P.S.
「昔遊びフェスティバル」が、亀山本徳寺境内で行われます。
5月21日(日)11:00〜15:00
主催)中播磨青少年本部、中播磨青少年交流サロン

参考
亀山本徳寺(歴史の小道)
世界遺産でウォーキング(372log@姫路) - 大谷派の道場として姫路市内には船場本徳寺もあります。
新撰組で有名に・亀山本徳寺(372log@姫路)- NHK大河のロケも行われました。

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Posted by miki at 09:33Comments(2)観光