2006年05月02日

鉄の新しい時代がきた

新日本製鐵広畑製鐵所(姫路市)

かつて「鉄は国家なり」と言われ、製鉄業はもっとも重要な基幹産業と位置づけられました。しかし、その後は長期の低迷。鉄の時代はもう終わったと思っていました。

野村・新日鉄など過去最高益、松下もバブル後最高益(YOMIURI ONLINE)

新日鉄は売上高が3兆9063億円、税引き後利益が3439億円で、いずれも2年連続で過去最高を更新した。自動車や造船メーカーとの交渉で鋼材価格の引き上げに成功した上、自動車向けなど高級鋼材の生産に重点を置く戦略が功を奏した。


鉄の時代が終わったどころか、過去最高益。これも中国のおかげかと思いきや、収益の柱は自動車でした。しかし今後は自動車だけとも言えない様子。

新日本製鐵の総合力No.1戦略(グローバルナビ)

新日鐵が得意とする『ハイテン』と呼ばれる自動車用鋼板。衝突安全性と軽量化の両立、つまり強度を高めながら薄くて軽いという相反する性能を高いレベルで満たしている。
(中略)
このハイテンは、自動車だけでなく造船や家電など幅広い分野で使われており、ここ1年以上は生産能力一杯の操業が続いている。今や新日鐵の収益の柱だ。


こうした自動車、電機製品向けの電磁鋼板など、特殊鋼を中心に製造しているのが姫路市の広畑製鐵所。新日本製鐵は従来のスタイルだった粗鋼からの一貫生産から、部門特化による分業制にシフトしていて、こうした高収益製品を造るのは全国でも広畑など一部の製鐵所に限られます。

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Posted by miki at 05:57Comments(10)企業