2007年01月19日

ファッション都市の作り方

姫路商工会議所姫路市下寺町

昨日は、堺屋太一氏の講演会「2007年の日本経済と高架後の姫路の街づくり」が姫路で開催されました。

地方が生き残るためには、日本一・世界一のものを持たないといけない。東京にないもの、姫路に住む誇り、プライド、楽しみになるようなもの。ハードウェアでもソフトウェアでもヒューマンウェアでもいいから、姫路城のほかにもう一つ何かを持とうというお話でした。

400年の歴史を持つ姫路城みたいなものを持とうといっても、そんなに簡単に作れるのか?と思いますよね。堺屋氏は、沖縄ミラノを例に、決してそれは不可能ではないと言います。

沖縄は琉球舞踊と民謡、それに海を売り出そうと考えました。琉球舞踊は本来、長時間必要なのですが、広く観光として知ってもらうために5分間の舞にして観光ホテルで披露することにしました。当初、「これは本来の舞踊とは違う、文化の破壊だ」と猛反対が起きたのですが、これが大当たり。多くの観光客が琉球舞踊に魅せられ、本格的に自分も学びたいと底辺が広がり、破壊どころか琉球舞踊はむしろ進化していったそうです。

世界的なファッション都市・ミラノは、1960年代まで工業都市ではありましたが、多くの人を魅了するという街ではありませんでした。そこで、「ファッション都市になろう」と決めたそうです。
まず、世界的に有名なファッション雑誌のうち5頁を20億円程度で買い取ったそうです。そして、ミラノでファッションショーをしたデザイナーをその頁に載せてあげることにしました。
そうすると、若手で才能はある(と思っている)けど、無名のデザイナーがミラノでファッションショーを始めました。雑誌を見た他のデザイナーは、「この程度なら俺のほうが上だ」と言って、やはりミラノでファッションショーを開催するようになったのだそうです。
100億円使って観光道路を造ることを考えたら、20億円は決して高くないと、堺屋氏はおっしゃっていました。

1980年代、人類の文明ががらりと変わったのに、強固な官僚組織を持つ日本が世界の変化に乗り遅れたことがバブル崩壊の原因。東京への頭脳一極集中政策に便乗し、騙されてきた地方でも、団塊の世代の退職とともに、今年あたりから変化が訪れるのではないかとの示唆もありました。

官僚によって作られた東京への頭脳一極集中政策に、今更ながら呆れさせられ、辟易した講演会ではなかったでしょうか。あらためて東京メディアへの警戒が必要と思いました。

参考
講演会:堺屋太一さん「唯一創造を」--姫路 /兵庫(MSN毎日インタラクティブ)
シンポジウム「観光集客都市・長崎の創造」・基調講演 - 1971 年の沖縄返還当時の人口は96 万人であったが、当時の佐藤栄作首相から、「人口を減らさない方策を考えよ」という指示があり、10 年で観光客を24 万人から240 万人、宿泊客を100 万人から1,000 万人に増加する計画をたてた。当時は、沖縄が観光地になるという発想は乏しく、殆どの有識者は懐疑的であった。そこで、アトランタの観光開発で有名なアラン・フォーバスに相談したところ、空港や道路も重要だが、金を払ってでも行きたいと思わせる魅力あるもの=“アトラクティブス”をいかにつくるかがポイントであるとのアドバイスを受けた。では、そのアトラクティブスとは何か。すなわち、(1)歴史、(2)フィクション(物語)、(3)音楽や食べ物、(4)ガール&ギャンブル、(5)景色のよいところ、(6)ショッピングの6 要素のうち、3 つを備えれば、確実に観光客が来るとのことであった。(記事より)
東京衰退の予感(ひめナビブログ) - 少子高齢化の影響を最も受けるのは、東京(ブログより)
いつまで続く東京1極集中 - 数年前から、人口減少社会で地方が豊かになれるという説が出てきています。首都圏に今後起きる急激な高齢化は深刻だという人もいます。(参考 老いゆく東京

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