2007年05月22日

小学生新聞と朝鮮日報が面白い理由



1ヶ月だけとっていた朝日新聞が4月一杯で来なくなったので、しばらく新聞をとってなかったのですが、5月半ばから毎日小学生新聞(月1430円)をとることにしました。

新聞というと、見出しと広告とテレビ欄にざっと目を通して終わりという感じで、あまり記事を読まないのですが、小学生新聞をとるようになってからわりと「記事を」読むようになりました。
小学生とその親を対象にしているとのことですが、小学生よりもむしろ親のほうが役にたつかもしれません。

日曜日の一面トップはこんな記事でした。

また元気を取り戻した 重厚長大産業(毎日小学生新聞)
「重厚長大」と書いて「じゅうこうちょうだい」と読む。もはや時代遅れと思われていた、この重厚長大なところが、今、元気がいい。
みんなが生まれる前、1973年と79年に、石油ショックというのがあった。
それまでは、アメリカとヨーロッパの石油会社が世界の石油の値段を決めていた。石油を生み出している国々が、石油は私たちのものだ、アメリカやヨーロッパの会社のものではない、と言って、石油の値段を引き上げた。それが石油ショックだ。
石油ショックの前まで、日本の経済の主役は重厚長大産業だった。
船を造る造船を中心に、造船に必要な鉄をつくる鉄鋼、船のエンジンや発電機をつくる重工業-などが、重厚長大産業の中心だった。
ところが石油の値段が上がると、こうした石油や電力をたくさん使う産業は、時代遅れになってしまった。重厚長大に代わって、石油や電力をあまり使わない「軽薄短小」の時代と言われるようになった。テレビや半導体など、電子の時代に入ったんだ。
ところが2000年を過ぎると、中国やインドなどの経済成長が始まった。
中国やインドでは、道路や港、空港などがまだできていない。つくった物を運ぶには、船も必要だ。つまり、石油ショックが起きる前の日本と似た経済になっている。
だから、中国やインドといった国は、日本から鉄鋼や船、発電設備などをたくさん買っている。
それで、もう昔の産業と思われていた日本の重厚長大産業が、元気になったのだ。
もっとも、昔の重厚長大産業と違って、今の重厚長大産業は、とても省エネルギーになっている。

毎日新聞論説委員の北村龍行さんの記事ですが、とてもわかりやすく、丁寧に書かれている気がします。小学生でも大人でも、わかりやすいほうがいいですよね。

小学生新聞というから、子供だましみたいな新聞かと思いきやそうではありません。新鮮な驚きや発見の連続です。というとウソっぽく聞こえますが、そう大げさでもないのです。
同じ日曜日の4ページ目には、「名字はどうやってできた」という特集記事が掲載されています。
名字は日本の歴史と深い関係があります。
(中略)
平安時代の代表的な貴族、藤原氏の「藤原」も天皇から与えられました。
最も栄えた藤原道長のころの11世紀前半、都には藤原氏があふれました。お互いを区別するために、住まいがある地名によって呼び合うようになりました。(以下略)

日本で一番多い「佐藤」さん。これは「佐渡の国の藤原氏」から来ているようで、同様に「加賀の国の藤原氏」から「加藤」さん、近江の国の「近藤」さん、伊勢の国の「伊藤」さんなどができたそうです。

ネット上で私の好きなニュースソースに朝鮮日報があります。韓国ファンというわけでもないのですが、韓国から見た日本の記事が読みやすくて面白いのです。

【コラム】「マニュアル大国」日本(上)(朝鮮日報)
従業員は報酬をもらって働く以上、マニュアルに忠実に行動する。外国人が「日本人は本当に親切だ」という感動するケースの多くは、従業員の個人的な行動というより、マニュアルに沿った対応によるものであることが多い。それはマニュアルの内容がもともと「親切」だからだ。
(中略)
先日バスに乗っていて、乳母車をひいた女性が乗り込むのを見かけた。最近、運賃200円の市内バスはいわゆる「ノンステップ・バス仕様」になっており、停車するとバスの乗車口の高さが歩道のブロックと同じ高さに下がるよう設計されている。この女性は難なく乳母車を引いて乗車した。しかしバスの運転手は運転席から立ち上がり、乳母車を座席に装着されている固定ベルトでしっかりと固定してから、また運転席に戻った。もちろんここでも、親切なのは運転手というより、バス会社のマニュアルのほうだ。

私達は、セブンイレブンでバイトの兄ちゃんがてきぱき働いたり、神姫バスの運転手のサービスが良いことを不思議とも思いません。「なぜだろう?」とも考えません。ところが、韓国から見ると「なぜ?」という視点が入って、それを記事にしているから面白いのです。

同様に、小学生対象の記事には、曖昧な表現は許されません。一字一句吟味され、どうやったら小学生に理解されるかが考えて書かれてあります。現象だけでなく歴史的背景もきちんと述べてあります。だから、一般紙に比べて面白いのだと思います。

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