2007年05月17日

航空政策大転換。日本中に国際空港



関西、中部空港の自由化推進へ=政府戦略会議が最終報告(時事ドットコム)
アジアとの交流拡大を通じて日本の成長力を確保するための構想について議論してきた政府の「アジア・ゲートウェイ戦略会議」(議長・安倍晋三首相)は16日午後、首相官邸で会合を開き、最終報告を取りまとめた。アジア各国との航空交渉を通じた関西中部両国際空港の自由化推進など航空市場の自由化が柱。政府は同構想を6月策定の「骨太の方針」に盛り込む。
首相は会議終了後、「日本とアジアを世界に発信していくアジア・ゲートウェイは日本にとって必要だ。素晴らしい案を取りまとめて頂き、アジアの方々からも評価されると思う」と記者団に意義を強調した。

「路線を自由に決めましょう」「地方空港をもっと国際化しましょう」と言ってるだけなのに、どこが素晴らしいのでしょうか。今まで一体何をしていたのか。
構想の考え方は、2年前に新播磨空港研究会報告書で出された内容と同じです。

国際航空ネットワーク・地方都市と海外との直接的な交流の進展(新播磨空港研究会報告書)
海外との往来については、近年成長が著しい中国を中心とした東アジア地域と日本との間の往来がこれまで以上に活発化することが予想される。
WTO(国際観光機関)によれば、2000年に7億人であった国際旅客は、2010年には10億1千万人、2020年には15億6千万人に増加、東アジア・太平洋地域だけでも、2000年の1億1千万人が2010年には2億人、2020年には4億人へ急増するとされており(観光爆発)、まさに大交流時代の到来が予想されている。
こうした動きは、従来の拠点空港を中心としたハブアンドスポーク型ネットワークを利用した大型機による大量輸送だけではなく、国内地方都市と海外の地方都市を100席程度の比較的小さい航空機によりキメ細かに結ぶネットワークが構築されていくことにより更に加速し、いっそう航空需要が増加するものと考えられる。
播磨地域においても、このような動きに対応し、海外との直接的な交流を進展させていくためには、やはり空港が必要であると思われる。
なお、現在、我が国において開設されている中国路線は、国内16の空港から中国本土23都市にまで拡大しており、地方空港(成田、関西、名古屋、福岡を除く12空港)からも上海路線を中心に7都市と結ばれている。
(中略)
ロンドン都市圏においては、5つの空港が共存し、各々棲み分けを行うことにより、多様な航空需要に応えている。関西においても、関西国際空港、大阪国際空港、さらに2005年度に神戸空港が開港し、関西3空港時代の幕開けとなるが、今後、播磨空港についても、これら3空港の利用状況も見ながら、3空港との役割・機能分担等を図ることにより、今後増大する航空需要に対応する必要がある。

ちなみにロンドンの空港はみんな国際空港。そもそも英国と同じく大陸と海を隔てている日本は、大陸と迅速に行き来しようと思ったら航空機が主役にならざるを得ない。ところが、これまで日本の役人ときたら国際空港は成田や関空で十分だと真剣に考えていたのですから不思議でなりません。
というか、そもそも自分達が路線の1本1本までコントロールすべきと信じて疑わなかったのですよね。自由化って、ベルリンの壁と同じで、一旦崩れると後戻りしないですから、役人にとっては最後の砦だったのでしょうが、羽田再拡張の2010年頃になれば、首都圏を含めて路線を決めるような仕事はもうなくなっていると思います。ご愁傷様。

参考
アジア・ゲートウェイ構想(アジア・ゲートウェイ戦略会議)
なるか日本の航空市場自由化(ひめナビブログ)
神戸空港マリンエア国際化

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