2008年11月03日

全国から姫路に受験生を集める秘訣

慶應義塾大

早稲田に続いて慶應も関西経済連合会に入会します。どういうこと?

慶大 1月に関経連入会(YOMIURI ONLINE)
慶応大は30日、関西経済連合会に来年1月から入会すると発表した。関西経済界との連携を強化することで、関西での学生募集を強化するのが狙いだ。
(中略)
記者会見した安西祐一郎塾長は「5%台と少なすぎる関西からの学生を増やすのが切実な願い」と述べた。
関西は大学が多いので、地元に大学があるのに、わざわざ東京の大学にいく人がいなくなってるのでしょうか。創設者がお札にも載っていて、わりと有名な大学でもこの程度なのですね。

一人っ子が増えたというのもあるし、地方と東京の所得格差のせいで、東京に住んで学生生活を送る費用を捻出できなくなってるのかもしれません。
関西経済連合会に入るのもいいのかもしれませんが、成績優秀者には、思わず住みたくなるほど魅力があるのにタダ同然の学生寮に入れるとか、もっと直球勝負すればいいのにね。

関西は大学があるから東京で生活できなければ地元の大学にいけばいいけど、大学が地元にない地方の受験生は、経済的にも大変です。場合によっては進学を断念しないといけないかもしれません。

姫路には大学があるけど、「東京ほど家賃も生活費も高くないよ」ということを、そういうニーズを汲み取ってPRすれば全国から受験生を集めることもできるんじゃないでしょうか。
姫路のように(基本的には)田舎だと、昔ながらの大きな家に、老夫婦2人しか住んでないなんて家もあって部屋が余っている。そこで、安価に部屋を貸したり、ホームステイなんてのが都会に比べるとラクにできそうに思います。
それこそ、産(地元の不動産屋)官(姫路市)学(大学)が一体となって、全国の地元に大学がない受験生を連れてくればいいのではないでしょうか。大学誘致は大事ですが、学生を集めるのはもっと大事です。

滋賀県は全国でも珍しく人口が増えている県なのですが、1つの要因として、大学をたくさん誘致したことがあります。しかし重要なのは、立命館龍谷などの全国型の大学を誘致できたこと。要するに人口が増えるかどうかというのは、全国から学生を集めることができるかどうかにかかっています。

京都は全国から学生を集めるのが比較的得意ですが、意外と関東から来る人が多い。何でかと言うと修学旅行で来るわけです。私が行っていた立命館大学金閣寺のすぐ近くでした。石見市長に聞いてもらったらご存知だと思いますが、修学旅行生が来たときに、バスガイドがちゃんと紹介している。同志社大学に至っては建物が重要文化財で通りに面しているから、もう完璧に紹介されるわけです。青少年の柔らかい頭に良いイメージとして焼きつくわけです。

姫路だって世界遺産指定以降、本格的な観光都市になり、遠方から修学旅行として選ばれることもあるのですから、文化財である県立大学新在家キャンパスの横を通るようにしたり、姫路獨協大学に無理やり観光名所を作るなりして(?)、きちんと紹介しておかなければなりません。
また県立大学の書写キャンパスには外部の人も利用できるレストランを作って、書写山に来た観光客をもてなす必要があるかもしれません。

観光は観光、学術は学術、産業は産業ではなくて、すべて一体化していくものだと思うのですね。街を挙げて全国から姫路にいらっしゃいという精神は、観光であれ進学であれ、企業立地であれ基本は同じだと思います。

参考
竹村健一について「あぁいっぺん言うてみたかった」(372log@姫路) - 県立大新在家キャンパスにある、国登録文化財について触れています。
娘が姫路市に進学しそうです (YOMIURI ONLINE)- 姫路に進学される親御さんの質問。回答の中に愛知に比べると家賃が安いとか住みやすいという記述も見られます。合格前でも姫路で下宿することのイメージが掴めれば、もっと姫路に進学する人は増えるのではないでしょうか。

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Posted by miki at 00:00│Comments(0)学校
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