2008年08月26日

日本の農業を姫路が変える



日本農業新聞に、「フロンティアな人々」として、農事組合法人・安富ゆず組合(姫路市安富町)が紹介されています。

[フロンティアな人びと]ユズの産地化、ヒット商品続々 女性の工夫 男が売る/兵庫県姫路市【近畿】(日本農業新聞)
20年ほど前、安富町では職員の横野勝昭が耕作放棄地の増加に頭を悩ませていた。谷間では大豆や桃などを導入したが長続きせず、ようやくユズに行き着いた。安富町出身の志水はたまたま訪れた役場で、その横野から「ユズを搾る機械はないか」と相談を受けた。突然の話に戸惑った志水だったが、話を聞くうちに第二の人生をユズに賭けようと思った。
農家を一軒ずつ回ってユズの植栽を勧めた。しかし、「山あいでユズは育たん」「実がなるころにはわしは死んでる」。農家から返ってくる返事は冷たかった。それでも志水は根気強く説得を続けた。
(中略)
2005年に法人化。組合員は50人、ユズ栽培面積は6ヘクタールとなった。自前の加工施設には直売所も設け、「ゆず大福」や「ゆずだれ」、ソフトクリームなど10種類以上を販売する。
それにしても、この日本農業新聞は面白いですね。漫画家のやくみつるさんが、農業新聞の面白さを語っています。

やくみつる・コジローがすすめる 日本農業新聞の読み方(日本農業新聞)
農業従事者でない私であっても、日本農業新聞から学ぶこと、知識を得ることはたくさんあります。それが意外と日常生活の中で役立つことが多いのです。
例えば、こんな感じ。

論説 国際イモ年/新たな機能で消費拡大(日本農業新聞)
今年は国連が定めた「国際ポテト年」。日本では、ジャガイモだけではなく、サツマイモなど広くイモ類を含め、「国際イモ年」と言い換えている。イモは古代から主食として多くの国々で栽培されてきた。最近、抗がん性など新たな機能が見つかっている。こうした機能に着目した新たな消費の拡大に期待したい。
ドイツや英国に行くと、イモが目に付きます。ドイツではソーセージとポテトサラダがやたらでてくるし、英国ではレストランで上品なお嬢様が、1個まるごと蒸かしたジャガイモを皿にのせ、フォークとナイフで真顔で食べていました。
イモは世界共通の食べ物で、今年は「国際イモ年」なのですね。「畑の中の宝もの」と言われるイモを、改めて見直しました。

参考
安富のプロジェクトX。おっちゃん、おばちゃんは立ち上がった!(ひめナビブログ)
破綻した「夕張」と破綻しない「夕張」(ひめナビブログ) - 夕張市が潰れても、生き残る夕張の農業。
農業振興センター親子体験見学会!(姫路市)

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Posted by miki at 00:31│Comments(2)食べ物
この記事へのコメント
私は、長野県に在住しているのですが、地元にも元気な若い農業者が増えてきました。皆、「農業」を誇りある「職業」と考え働いてるのでとてもかっこいいです。

日本の農業は、親の後を継いでいるのだという想いのせいか、低いモチベーションの方が多いと聞きます。

若い農業者はもっとマーケティングやブランディングなどの視点から農業を見直すとイキイキとした職業として努められるのかも知れませんね。
Posted by 間島の仕事。 at 2009年01月09日 18:43
間島の仕事。さん

コメントありがとうございます。
今後ともよろしくお願いします。
Posted by miki at 2009年01月09日 19:37
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