2019年10月18日

室温と作業能率


クールビズからの転換!? 姫路市役所がエアコンの設定温度を「25℃」に下げた狙いを聞いた(FNN PRIME)
今年5月、清元市長の依頼で講演に臨んだ際、「25℃を28℃にすることで15%程度のエネルギー消費を抑える半面、生産性が平均して6%下がり、8時間の仕事では29分間の残業が増える計算になること」を指摘し、「真の働き方改革」は単純な残業時間削減ではなく、健康かつ生産性を高めることにある、と訴えました。
清元市長がその話を聞き、「政府が28℃の温度設定推奨を自ら否定もできないでしょうし、民間企業もいきなり実践するのは難しいでしょうから、姫路市が先陣を切って『真の働き方改革』に取り組みますから、力を貸してください」となった次第です。
結果は、効果が出たとのこと。

“エアコン25℃設定”に効果あり…検証結果発表の姫路市役所「環境省から問い合わせありました」(FNN PRIME)
職員の残業時間が、7月8月の2ヵ月間で前年同月比1万7,034時間も減少する(減少率14.3%)という成果をもたらしたとのことで、人件費は約4千万円の削減となった。
問題は来年以降。25℃を続けたとしても、28℃を続けていた時の効率に戻る可能性があることです。
作業能率の向上が最も期待できるのは、28℃から25℃に変わった最初。
給料Upによるモチベーションの向上だって、上がった時が最大。あとは同じ金額を維持しても下がる一方。

経営学だけじゃなく、経済学でも言われること。

限界効用(社会起業大学)
最初の1杯のビールはうまいが、2杯目は1杯目ほどうまくない、3杯目は2杯目ほどうまくない。このように1杯目、2杯目、3杯目となるほど、ビール(財)から得られるメリット(効用)は小さくなる。
人が絡むと、要因がたくさんあるので複雑です。今年良かったからといって、それが純粋に室温設定のおかげなのか他の要因も影響するのか。もう少し長い目でみないと何とも言えないんじゃないでしょうか。

P.S.
姫路市役所は研究所ではないので、それを証明することに力を入れる必要はありません。
それよりも、もっと職員のやる気が出る策をたくさん実施して、室温と作業能率の関係がわからなくなるぐらいのほうが望ましい。

参考
室温25度より大事なこと(372log@姫路)
ホーソン実験(wikipedia) - 「労働者の作業能率は、客観的な職場環境よりも職場における個人の人間関係や目標意識に左右されるのではないか」(記事より)

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この記事へのコメント
姫路市役所は、近年は男女の採用が半々くらいのようですが、まだまだ男性社会だから、ということもあるかもしれません。

「夏場のオフィスは7割以上の男性は“暑い”、女性の過半数は“寒い”」(※1)そうですが、海外の調査では、男性は温度が低いほど、女性は温度が高ほど作業効率が高くなるようです(※2)。

ちなみに、「77.9%の夫婦(カップル)が体感温度差を感じ、3組に1組が体感温度差が原因で喧嘩に発展」(※1)しているそうですので、ご注意あそばせ(笑)。

※1:https://serai.jp/living/373229 エアコン温度が仕事効率や人間関係を変える!?|夏場のオフィスは7割以上の男性は“暑い”、女性の過半数は“寒い”
※2:https://wired.jp/2019/07/10/test-performance-gender-and-temperature/ エアコンの設定を巡る競争が激化? 室温がパフォーマンスに及ぼす影響は、性別により異なるという研究結果
Posted by たー@OK牧場 at 2019年11月06日 02:51
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