2019年07月02日

室温25度より大事なこと

姫路市役所

姫路市、夏場の設定温度25度に 全国初の取り組み 効率上がり、残業減るか(神戸新聞NEXT)
公務員の働き方改革に伴う実証実験として、兵庫県姫路市は1日、市役所本庁舎で今夏の冷房時の室内温度を25度にすると発表した。環境省が目安とする28度が官公庁の通例だが、涼しい環境で作業効率を上げ、残業時間を減らす狙い。同省によると、全国の自治体で初の取り組みという。
確かに25度が適温という報告もあるようです。

温度と湿度で作業効率がみるみる上がる!!温度と湿度調節のすゝめ(テクラボ)
日本建築学会は、神奈川県の電話交換手100人を対象に1年間かけた調査で、室温が25度から1度上がるごとに作業効率が2%ずつ低下し、冷房温度を28度とした場合、冷房の設定が25度の場合と比べ、軽装のみでは、能率低下で期間中、オフィス1平方メートルあたり約1万3000円の損失が出るという試算を発表しています。
しかし、私が姫路市役所の話を聞いて思い出したのは、ホーソン実験です。

ある工場で、3分の1の従業員だけに休憩を与え、成績が上がるかを実験しました。

工場の改善実験で意外な結果(372log@姫路)
3分の1の従業員だけに休憩を与えてみて、効果があれば部門全員に拡大したらよいというのが教授たちの答申だった。
休憩に効果があれば、3分の1の従業員の成績が上がるはずだというのが教授陣の読みだった。
ところが、教授陣の読みは見事に外れました。
休憩した3分の1だけじゃなくて、全員の成績が上がった。なぜか?
理由は、経営者が従業員の健康を考えてくれた温情に対し、休憩を与えられなかった残り3分の2の従業員の士気も上がったから。
休憩時間を与えた従業員も、与えなかった従業員も成績が上がった。つまり、休憩時間をとるかどうかも大事だけど、経営者が従業員の健康を考えていろいろやってくれることに対して、全員のやる気が出たと。

姫路市の取り組みは、リスクがあります。28度に設定をしている民間や世間の批判もあるかもしれない。
にも拘わらず、全国の自治体で初めて、職員を涼しい環境にして効率を上げてもらおうという(職員を信じて託す)「姿勢」を感じるからです。
そして、もしかしたら、その「姿勢」に、職員が答えるかもしれないという希望を感じます。

室温が25度でも28度でもいい。大事なことはそこじゃない。
大事なことは、市長も職員も、(そして市民も、)信頼関係をつくって力を合わせることです。

どんなに偉い市長でも、どんなに優秀な職員でも、お互いを信頼せず、小バカにしているようでは駄目。

参考
ホーソン実験(wiki) - この研究の結果、「労働者の作業能率は、客観的な職場環境よりも職場における個人の人間関係や目標意識に左右されるのではないか」という仮説が導き出された。(記事より)
足の引っ張り合いをしている会社に未来はない。オール姫路で行こう(372log@姫路)

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