2018年03月29日

10年かけ下請けからパートナーへ。精密機械加工メーカー・城洋

城洋姫路市白浜町

HIPシリンダー等を製造する城洋。かつては下請けで当たり前のように価格競争をしていました。
利益幅が薄く、バブルで多忙を極めた時でも儲からない。
そんな時、社長(父親)の方針と異なる意見を持ったのが、社員だった息子さん(現社長)。

不撓不屈 城洋(日刊工業新聞 2018.2.1)
「社長、息子さんが正しいです。」
(中略)
競合他社との競争見積もりを止め、「他社が断ってきたこのレベルの加工は、うちならできます」と価格込みで提示した。
企業の体質が変わるには、10年かかったといいます。

航空宇宙産業にも参入しました。

城洋、鳥取に新工業 航空機エンジン部品など生産(日刊工業新聞)
城洋(兵庫県姫路市、角田城治社長、079・245・0598)は、鳥取市山手工業団地内に新工場建設を正式決定した。
将来は、残業なしで週休3日を目指すといいます。

城洋(サンデー毎日2018.3.19)
「AIやIoTを駆使した設備を導入し、将来的には週休3日制を実現したいと本気で考えています。もちろん給料は減らさず、残業もゼロです。モデルケースになりうる最先端の工場、それが鳥取の新工場です。」
いまは変わることを恐れない企業になった。変革にかけた10年の投資が、未来に生きている気がします。

参考
熱間等方圧加圧法(HIP)とは(神戸製鋼)
「脱・価格競争で売れ。」出版のお知らせ(HAM)

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Posted by miki at 08:45│Comments(0)企業
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