2008年05月18日

姫路でも始まる裁判員裁判。素人感覚は役に立つか

姫路獨協大学姫路市上大野

来年5月に始まる裁判員制度まであと1年となりました。

裁判員、来年6月にも選任 地裁姫路支部など(神戸新聞)
裁判員裁判を実施する全国の地裁本庁五十カ所(都道府県庁所在地と函館、旭川、釧路)と支部十カ所(郡山、八王子、小田原、沼津、浜松、松本、岡崎、堺、姫路、小倉)は今年七月十五日から九月一日にかけ、〇九年の裁判員候補者名簿作成に必要な人数を管内の市区町村選挙管理委員会に割り当て、通知する。
裁判員制度は、くじ引きで国民から選ばれた裁判員が、法律の専門家である裁判官と一緒に裁判をする制度。20才以上で法律の専門家でない人なら、誰が選ばれるかわかりません。

今月31日には、姫路獨協大学でシンポジウムが行われるようです。

裁判員制度シンポジウムのお知らせ(姫路獨協大学)

専門家と、(くじ引きで選ばれた)素人が、一緒になって物事を決めるというのは、どういうことなんでしょうか。「そんなこと専門家に任せたら?」という市民も多いと思います。「条文に照らし合わせて専門家が判断しろ」とか、「法律のことわからん素人が何の役にたつのか。判断を誤らせるんじゃないか?」とか。

自分なりに考えた裁判員制度の趣旨は、

法律なんてのは、いかようにでも解釈できる。だから、法律の専門家と称される人は、前例や社会常識に照らして「こうしよう」「ああしよう」と考えてきた。しかし、法律の世界で飯を食っているということ自体、特殊な世界に暮らしているため、常識や感覚に偏りができることは避けられない。
そこで、いろんな職業の人を無作為に集めて意見を聴こう、議論に参加してもらおうと。

対象は重要な刑事事件に限られるようですが、同様に、日本の将来を決めるような重要な政治問題についても、偏りのないくじ引き方式で代表者を選んで、議員に混じって議論したほうがいいんじゃないかと思います。議員こそ市民の代表者のはずなのですが、「選挙に勝ち抜ける人」という偏りは避けられませんから・・。

参考
裁判員制度:評議で自信持ち発言を 姫路でシンポ、判事らパネリスト強調 /兵庫(毎日jp)(08.06.01 追記)

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Posted by miki at 00:00│Comments(0)社会
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