2008年05月10日

どこまでいっても満足できる道路整備などない

姫路市内で

道路特定財源の暫定税率が復活し、地方自治体の首長には歓迎する声が多く見られます。次は奈良県の例。

暫定税率:復活 批判と歓迎と 「最後の安値」求め駆け込み /奈良(毎日jp)
暫定税率の復活決定を受け、荒井知事は「国政の混乱により、今年度の道路整備の見通しがまったく不透明な状況に陥っていた。暫定税率回復で最悪の事態は避けられた」などとコメントした。
姫路市の担当者も、

ブログ開設のごあいさつ(姫路市幹部職員ブログ)
道路といえば、今話題の「道路特定財源」
暫定税率が、今年の3月末で期限切れとなり、姫路市にもその影響が多大にありましたが、5月1日にその暫定税率が回復されました。市民の皆さんにはガソリンが値上げしお困りでしょうが、道路事業を担当している者としてはほっとしています。
なぜなら平成20年度が始まった4月以来1ヶ月の間、特別に早期発注を必要とする事業以外の工事については、財政上の面から発注を控えて来ましたが、これからはある程度例年と同じように発注ができることになったからです。
そもそも期限切れの暫定税率を当て込んで計画しておいて、予定通り廃止になったら困るというのは、単に担当者の計画が甘かっただけのこと。反省すべきは地方自治体の担当者です。

さらに播磨では、臨海部に数千億円の巨額資金を投入して高規格道路を建設しようと、姫路市も含め関係自治体が突き進んでいます。

ブログ開設のごあいさつ(姫路市幹部職員ブログ)
播磨臨海地域道路網」の整備に向けた取り組みの中で、2月19日から実施されたリレーシンポジウムでは、6会場全体で約6,400人もの方に参加いただきました。特に、姫路会場では、各会場のうち最大の約2,000人の方にお越しいただき、誠にありがとうございました。月尾東京大学名誉教授と市長をはじめとした4人のパネリストとのパネルディスカッションでは、播磨臨海道路網の重要性について活発な議論が展開され大盛況のうちに終了しました。私自身市民の方々の期待の大きさを痛感し、改めてより一層がんばって取り組んでいかなければならないと認識しました。今後とも、引き続き市民の方々と共に要望活動を展開していきたいと考えています。
リレーシンポジウムは、高砂と姫路の2会場に参加しましたが、著名人を呼んで人を集めようと企画したけど、実際に集まるか不安なので推進する関連団体が組織を通じて積極動員したという感じ。シンポジウムの中味も、できる限り「道路を造る」ということを露骨に出さない内容で、ゲストからは「いかに現在の環境が道路を造ることに対して厳しいか」ということを諭されていたように感じました。

播磨には道路問題についてもっとまともな見識を持つ人はいないのかと思っていたらいました。

道路特定財源:税は優先すべき事業に 中川暢三・加西市長に聞く /兵庫(毎日jp)
今春、ガソリン税の暫定税率が失効、復活と迷走した中、「道路は必要」と暫定税率の堅持を主張した全国の首長たちとは対照的に、加西市中川暢三市長(52)は「もう市道はいらない」と発言して全国の注目を浴びた。
(中略)
人口は全国的に減っていきます。高齢化が進み、ペーパードライバーが増えれば道路利用率も下がる。一方で地球環境を考えると、物流は合理化され、道路よりも鉄道など公共交通機関の方にシフトしていくでしょう。それなのに「補助金がつくから」と際限なく道路を造っていたら、国の財政は破たんし、本来回すべきところに金が回らなくなります。税金は優先すべき政策事業に使うべきで、もう「何がなんでも道路」の時代ではないでしょう。
国会議員にもまともな発言をする人がいます。

道路特定財源見直し論のいきつくところ(赤松正雄のブログ)
どこまで整ったといっても満足できる道路整備などないことを改めて実感する。
播磨臨海地域道路網協議会の人たちは、播磨臨海部4市2町の製造品出荷額が東京23区より多い割に道路が貧弱と言いますが、東京を走る鉄道の通勤ラッシュの風景を見たことがないのでしょうか。無料の姫路加古川バイパスを使ったマイカー通勤を野放図にして公共交通をどんどん不便にし、道が渋滞しているからといって数千億円の巨額資金を投入して「また道を造りましょう」というのは、間抜けとしか言いようがありません。

参考
「播磨臨海湾岸道路」に調査費!(丸坊主日記) - 播磨臨海地域道路推進派の議員。
新しい高速道路計画 事業費は数1000億円規模!(日本共産党明石市議団) - 松本滋兵庫県立大教授は、(1)先進国では都市は車に依存しないまちづくりが主流。ソウルで都市の中心道路を撤去し、昔あった川を復元。環境が良くなり都市に人が戻った。観光にもよくなった。(記事より)
中国・山陽自動車道を活用しよう(372log@姫路)
空港アクセスに悩む播磨。さらなる合併にも前向きな姫路(372log@姫路) - はりまフォーラム(姫路)の話題。
播磨をまとめて政令都市に!はりまフォーラム(372log@姫路) - はりまフォーラム(高砂)の話題。

姫路菓子博2008はあす終了

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この記事へのコメント
自民党を潰さなければ、国民が潰されますよ。
Posted by 市民 at 2008年05月10日 23:28
市民さん

コメントありがとうございます。
Posted by miki at 2008年05月11日 05:03
姫路に居たときは自分の車がありましたが、京都に引っ越して車を持たなくなったらなぜか安堵しました。車の事故は一生棒に振ります。それ以前に自分の肉体で制御できる以上の重さの機械に頼り続けるのは、生理的に不安があるでしょう。それに、車に頼るのは郊外店に頼ること、郊外店に頼るのは統一無機質規格品に頼ること、統一無機質規格品に頼るのは常に他人の生活と自分を比較して生きること。。。生産的ではないですね。

道路特定財源は要らないでしょう。地方の財源に穴が開くなら財源と権限を移行すればいい。
加西市長が道路よりよほど重要だといった教育の問題、姫路市の小中一環が本当に是なら勧めていいですが、相当な予算が要るでしょう。
mikiさんも賛成されるなら、京都に出かけられた折、御池通の京都御池小中学校を眺めてみられればと思います。ビジネス街にあるから左程目立ちませんが、アレと同じものが姫路市内にポンポン建つとなると凄いことですよ。
Posted by yumekyo at 2008年05月12日 22:37
yumekyoさん

コメントありがとうございます。
Posted by miki at 2008年05月12日 22:55
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