2014年04月04日

4年で倍増した耕作放棄地。戦略特区の養父が動き出す

養父市役所

アベノミクスで最も重要と言われた第3の矢・成長戦略。蜃気楼のように影が薄いですが、唯一評価されているのが国家戦略特区構想。

ところが、やる気のある戦略特区は限られるという意見があります。

「国家戦略特区」が示す成長戦略の可能性と限界(ダイヤモンドオンライン)
アベノミクスの成長戦略の中で、構造改革的な政策として唯一評価されているのは国家戦略特区
(中略)
今回認定された自治体の中には、大阪、養父、福岡などのように首長以下で本当に改革を進めようとしているところもあります。
養父市には、さしせまった事情があります。
それは、ここ4年で耕作放棄地が倍増し、農村集落の崩壊が突然やってくるのではないかという危機感です。

戦略特区の養父、農政改革の旗印 生産法人と放棄地再生へ(神戸新聞NEXT)
耕作放棄地は同市内の農地の約1割、230ヘクタールに及ぶ。この4年で倍に増えた。
(中略)
農業委員会が持つ農地の賃借・売買の許可権限を市に移す特例が柱で、耕作放棄が進む中山間農地の再生を目指す。
(中略)
農業生産法人の設立▽農地でのレストラン営業▽信用保証利用‐に対し要件緩和が盛り込まれる見込みで、過疎地再生の材料がそろう。
農地の利用は農地法により制限されていて、賃借や売買には農業委員会の許可が必要です。

ここを迅速に行うことができなければ、生産、加工、販売といった農業の6次産業化をやるにしても、物事が進みません。
手続きに時間がかかるような地域には有力な農業法人も手を出しにくい。

この許可権限を養父市に移して迅速に、あるいは柔軟に行おうということみたいです。

耕作放棄地は、一般の農地に比べて有機栽培に向くという話もあります。

耕作放棄地の再利用が進む(鑑定眼)
耕作放棄地は、長年使われていなかったことが幸いし、農薬や除草剤、化学肥料が残留していないため、有機栽培には最適とされている
いずれにしろ、特区だ何だかんだと言っても、結局地元のやる気が分かれ目になります。

参考
国家戦略特区に養父市(372log@姫路)

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Posted by miki at 21:37│Comments(0)政治
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