2013年04月15日

将棋ソフトが、現役プロ棋士軍団に王手

船江五段播磨稲美町にて)

コンピューターの将棋ソフトが、現役プロと肩を並べ始めました。

将棋ソフト、またプロ棋士破る 電王戦、団体戦に王手(朝日新聞デジタル)
将棋の現役プロ棋士5人と五つのコンピューターソフトが対戦する団体戦「第2回電王戦」の第3局が6日、東京・将棋会館で指された。愛知県豊田市の一丸貴則さん(28)が開発したソフト「ツツカナ」が、船江恒平五段(25)に184手で勝ち、ソフト側の2勝1敗とした。現役プロがコンピューターに敗れるのは3月30日に続き、史上2例目。人間側はあと1局負けると団体戦で敗北することになり、連敗で崖っぷちに追い込まれた。
2敗目となった棋士は、昨年のブログで、負けないプロ棋士と紹介していたかただけに、将棋会にも波紋が広がりそうです。

「ソフトは名人を超えた」将棋電王戦 棋譜データ蓄積、計算速度も向上(MSN産経ニュース)
将棋ソフトはこの10年で劇的に進化を遂げている。
(中略)
持ち駒を再利用できるという独特のルールをもつ将棋は、考えられる局面が10の220乗とされる。オセロ(10の60乗)、チェス(10の120乗)と比べると、盤面が広く駒の種類が多いため、天文学的な数の局面を検索して最善の手を指すのはコンピューターといえども困難とされてきた。
しかし、「激指はプロ棋士の棋譜データを蓄積し、そこから有効と思われる手を確率的に選ぶという画期的なプログラム。将棋ソフトはここから急速に力をつけた」と説明する。
将棋ソフトは、激指(げきさし)という、プロ棋士の棋譜データベースを持つソフトの登場により、急速に進化したといいます。

4月13日付・将棋という傑作(四国新聞社)
将棋に似たゲームは世界各地にあるが、ルーツは古代インドのチャトランガというゲームといわれている。それが西洋でチェスに、東洋の果てで日本将棋になった。
日本将棋だけの独特のルールがある。取った敵の駒を味方の駒として盤面に再投入できる「持ち駒使用」だ。遅くとも16世紀までに創造されたルールで、これで世界の将棋類の中でも最も複雑でスリリングなゲームとなった。
米国の将棋愛好家ラリー・カウフマン氏は世界の将棋類を比較し、先手有利の度合いの低さ、逆転の可能性の多さなどゲームとしての完成度、面白さで日本将棋に最高点を付けている。
団体戦の第4局は引き分けとなりましたが、残る第5局で将棋ソフトが勝てば将棋ソフト側の団体勝利となります。

チェスの世界チャンピオンがコンピューターに敗れて16年。ここ16年間のコンピュータの高速化を考えても、将棋がいかに複雑なゲームかがわかります。
日本将棋を生んだ先人に、敬意を表したいと思います。

参考
加古川に5人目のプロ棋士誕生(372log@姫路)

← 1日1回クリックして頂けるとRankが上がります


同じカテゴリー(IT)の記事
 稀にみる懐が深い通信サービスpovo(ポボ) (2022-03-05 09:58)
 大学生の携帯代の平均 (2022-02-11 12:06)
 2021年は携帯電話料金が無料になった年 (2022-01-23 12:32)
 テレビのリモコンに「YouTube」ボタン (2022-01-15 10:46)
 テレビマン田原総一朗 (2022-01-11 08:00)
 電子書籍を買って、考えた (2022-01-10 19:43)

Posted by miki at 00:00│Comments(0)IT
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。