2012年09月28日

世界ブランド 「Himeji Leather」

書写の里・美術工芸館姫路市書写

明治期、欧米に比べ後進国だった日本にも、世界的名声を得ていたブランドがありました。

姫路皮革物語ー歴史と文化(姫路市長の日々想)
姫路革は、千数百年の歴史を有し、古代のなめし技術が今日まで伝承され生産されてきました。世界的に見ても稀有なことであり、貴重な世界の技術遺産と言えます。現在の播磨地域は、全国的に見てもトップクラスのものづくりの拠点であり、皮革産業は、その原点であると言っても過言でないと思います。
(中略)
江戸時代には、姫路革文庫は、支配階級の大名、武士、庄屋、大商人などに愛用されていたそうです。明治期に入りますと国の殖産興業政策により、姫路革を各国で開催された万国博覧会に出品して宣伝していたようで、世界の人々の関心を集めることとなり、世界各地に輸出され高い評価を得ていたそうです。特に、姫路革は「Himeji Leather」や「Japanese White Leather」という名称で世界一強靭な革という名声を得ました。
こうした華麗なる歴史があるにも関わらず、近年まで顧みられずにきた姫路革。

ところが12年前、ドイツから自治省(現総務省)宛てに1通の書簡が届きます。(姫路白なめし皮保存研究会のHPより)
私達の認識と経験から見て、「日本なめし革」は同等の物と置き換えられる物ではありません。
殊に環境保護の点から見て先例のないその製法は、我々が多くの知識と化学的な手立てを費やして捜している多くの問題の解決を示しています。
この技術に関する知識は保存されるべきであり、革自体も出来る限り、次の世代の人々に手に入れる様でなければならない、と思います。
この製法が最新の視覚・聴覚的技術による手段を使って、事細かに記録されれば、私達地球上の総ての製皮化学者・皮革技術者にとって大きな益となり、またこれにより私達の知識が保存され、或はさらに増やされることになると考えます。
「日本なめし革」を、簡単に消え失せさせたりすることのないようにして下さい!
差出人は、ロイトリンゲン皮革研究所・なめし技術者学校長・Dr.G.モーク氏。日本のなめし技術が、ドイツの皮革学校において、革製造のあらゆる方法を理解する為の基礎となっているというのです。

世の中モノで溢れ、海外品の安価なものも多くありますが、姫路・市川周辺でしか得られない姫路革は、人類にとって大事なものは何かを再考させられます。

参考
特別展示「姫路皮革物語 歴史と文化」(美術工芸館)
馬具、かばん250点一堂に 姫路で皮革展(神戸新聞)
世界から評価される、姫路の革(372log@姫路)
姫路から世界有数の革製品が生まれる理由(372log@姫路)
姫路城の本革財布をネット販売(372log@姫路)
銀座タニザワ・姫路革の本格鞄発売(372log@姫路)

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