2012年03月03日

批判されてなんぼ。1時間半以上は続かない

松下政経塾

民主党の前原さんが、批判記事を書き続けた産経新聞の記者を記者会見から締め出すというニュースがありました。

産経の会見出席認める=批判受け一転、謝罪はせず-民主・前原氏(時事ドットコム)
民主党の前原誠司政調会長は28日の定例記者会見で、前回23日の会見で排除した産経新聞記者の出席を認めた。報道内容を理由に特定のメディアの会見出席を拒んだことに疑問の声が上がり、方針を転換せざるを得ないと判断したとみられる。
出席を認める方向に方針を転換したみたいですが、そもそももっと批判に耳を傾けるべきという声も・・。

“言うだけ番長”嘆かわしい!前原氏の“師匠”が大苦言(zakzak)
非常に厳しい批判者だった大徳寺の立花大亀導師を真々庵(松下氏が所有した南禅寺の近くの別邸)に招いて、「私に不徳のいたすところがあったら言ってくれ」と頭(こうべ)を下げたことがある。
最初は立花導師の口から批判の言葉が続き、松下氏は「そうですか、そういうこともありますなあ」と耳を傾けた。しかし、1時間半も話せば、批判は言い尽くされる。最後には世間話を親しげにするようになる。
(中略)
産経記者が批判を書くのなら、彼らを招いて理由を聞けばいい。前原君はもっと広い心を持つべきだ。それが松下氏の教えだったはずだから。
経営の神様と言われる故・松下幸之助氏ですが、聞いてみると確かに理に適った行動をされています。

どんなに批判好きでもさすがに一方的に聞いていれば、1時間半以上話せるものではないでしょう。

松下幸之助さんや前原さんのように社会的に立場のある人だけでなく、一般の人に対しても言えることです。
儒教の影響か、年上を(表面的には)敬う日本の社会では、年をとってくると批判される機会がなくなっていきます。批判をされなければ自分を振り返るチャンスもないし、ものを考えなくなりがち。

そもそもそんなに批判をしてくれるということは、自分に対して少なからず関心があるから。支持者と同様、批判者は自分に対する「関係者」。大切にしないといけません。

一方、日本国だって、アメリカからとやかく言われ、中国から尖閣、韓国から竹島、ロシアから北方4島で牽制され、北朝鮮もときどきテポドンで脅してくる。

構ってくれるうちが華。そのうち、誰も構わなくなってどこの国も何も言わなくなって、外交問題がなくなったとき、日本は終わるんだろうと思います。

参考
立花大亀氏が死去 臨済宗大徳寺派の顧問(47NEWS)
松下政経塾設立のきっかけは立花大亀老師?(記録帳) - ある茶会の席で仏教界の重鎮、立花大亀老師が松下氏に「君のおかげで、こんな心がなく物ばかりの嫌な日本になってしまった。君の責任でなおしてもらわねばならん…」と言ったそうです。(ブログより)
前原氏取材拒否問題 「(メディアは)批判することが仕事」橋下市長(MSN産経ニュース) - 民主党の前原誠司政調会長が産経新聞記者の会見出席を拒否したことについて、橋下徹大阪市長は24日、「(理由は)分からないが、僕だったら記者に来てもらって、悪口を言いまくる。悪口をいわれたら言い返す」と話した。(記事より) ← 人それぞれ・・、ということでしょうか。


同じカテゴリー(社会)の記事
 仕事量は、与えられた時間をすべて満たすまで膨張する (2022-02-04 19:00)
 買ってよし、借りてよしの姫路のマンション (2022-02-03 18:05)
 傘と雨に相関関係があっても、傘をさすから雨が降るとは言えない (2022-02-03 14:38)
 人口減少社会が東京にもやってきた。手本は全国に (2022-02-01 16:11)
 日本最大の市も人口減少が始まった (2022-01-25 23:26)
 15年ぶり引越し (2021-12-05 12:43)

Posted by miki at 00:00│Comments(0)社会
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。