2011年05月07日

日中韓の間で話す言葉



元気なアジアの中でもとくに元気な国、シンガポール
その元気の秘密の1つに、「ユニオンジャックの矢」というネットワークがあります。これは、ロンドン-ドバイ-バンガロール-シンガポール-シドニーという、イギリスとかつてイギリス連邦だった主要都市をつないだネットワークです。
シンガポールは、インドのIT革命の起点となったバンガロールと、資源大国化するオーストラリアの首都シドニーを結んだ線上に位置しています。
イギリス連邦は、英語という共通言語があるため、意思の疎通も容易です。

一方で、東アジアはと言えば、日本語あり韓国語あり中国語ありということでお互い通じませんから、しかたなく世界共通語たる英語で会話することになるでしょう。これはヨーロッパでも同じで、イタリア人とフランス人とドイツ人が集まって意思疎通するときは英語を使うことが多いと思います。

イギリス連邦の各国が英語を使うのは、母国語なので使っている。一方、日韓中や伊仏独が使うのは、共通語としての英語。単なる道具です。
この単なる道具としての英語の重要性がグローバル化とともに大きくなっています。

しかし朝のテレビZIP関根麻里さんがしゃべるネイティブのような英語を喋る必要性や訓練が、果たしているのだろうかという疑問が残ります。
以前から、共通語としての英語で、ネイティブのような英語の発音の訓練など不要では?と感じていました。

グロービッシュ(Wikipedia)
グロービッシュ(英語: Globish) とは英語の一種。ジャン=ポール・ネリエールによって共通語として提唱された。またネイティブ英語圏ではない地域での共通言語としての英語が、一般的にグロービッシュと呼ばれることもある。
これが意味するところは、次のようなもの。

書評 「世界のグロービッシュ」(ジャン=ポール・ネリエール ディビッド・ホン)(R-style)
グロービッシュが意図するところは、非ネイティブが0から0.5まで英語力を引き上げる代わりに、1の力を持つ人も0.5だけに限定して会話をしてください、というある種の要求である。もう少しマシな表現に直せば、ネイティブ側の「使う言葉を選ぶマナー」を作ろうという試みである。
言語はその国の民族にとって、極めて重要な文化です。だから英語が母国語のかたがたから表現の自由を奪いたくはない。
しかしながら、英語圏のかたであっても、非英語圏の人とコミュニケーションをとるときは、0.5に抑えて会話してもらえるとスムーズにいきますよということです。

さらに日中韓や伊仏独(すべて非英語圏)の中だけでコミュニケーションをとるときも、誰もが0.5のエネルギーですみますよということです。

英会話のレッスンというと、たまたまイギリス人の教師だったらイギリス英語、アメリカ人だったらアメリカ英語の妙に現地くさい言い回しまで「そうか~」などと感心しながら覚えることになりがちですが、日中韓や伊仏独が集まってコミュニケーションをとることが目的なら、最初からある程度決められた範囲の学習で済ませたほうが、皆がお得では?ということになります。

母国語が英語圏の人は流暢に喋って何言ってるのかわからないけど、非英語圏の人が喋る英語は何となくわかるし、親近感が沸くということもあります。

関根麻里さんの、あまりにも流暢な英語に親近感が沸かないので、毎朝、こんなことを考えます。

参考
寺島実郎「世界を知る力」(PHP新書)


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