2010年12月29日

新興航空会社がアジア便を開設

スターフライヤー

再来年の夏、新興の航空会社が国際便を飛ばします。日本で3社目。

スターフライヤー、北九州―釜山を開設 12年7月 (日本経済新聞)
スターフライヤー(北九州市、米原慎一社長)は27日、2012年7月に北九州韓国・釜山線を開設すると発表した。国際定期便就航は、国内航空会社では日本航空全日本空輸に次ぎ3社目。24時間運用可能な北九州空港の利点を生かし、九州発のアジア路線を展開する方針
(中略)
下関を含めた北部九州と韓国の間には空と船便で年間150万人程度の旅客の行き来がある。15万人が利用すれば、約65%の搭乗率で、初年度から黒字を見込む」
昨年9月のブログで、「JALにはとっとと撤退してもらって、余った枠は、スカイマーク、スターフライヤーやエアアジアなど、新興航空会社に国際線を飛ばしてもらえばいいんじゃないでしょうか。」と書いてました。神戸空港ではまだそういう話はありませんが、北九州空港や成田発の新興社による国際便の話がどんどん出始めています。
今後に、大いに期待できます。

一方、神戸や伊丹にも参考になる話として、産経がロンドン・シティー空港を取り上げています。

【きしむ空港】第4部「先例」に学ぶ(4)市街地の翼 ビジネス需要特化で飛躍(MSN産経ニュース)
市街地に近接している空港は、英国にもある。ロンドン中心部の東12キロのロンドンシティー空港(LCY)。空港のあるドックランズ地区には数多くの企業や住宅が立ち並んでいる。
滑走路は1500メートルしかなく、座席数100前後の小型機などに機材が限られる。にもかかわらず、ビジネス利用などで需要を伸ばしており、近距離を中心に欧州約30都市と結ばれているほか、2009年9月には米ニューヨーク路線も開設された。プライベート機の利用も15%を占める。
旅客数は年約300万人だが、運営会社の幹部役員、リチャード・グッディングは「将来的に800万人のポテンシャルがある」と自信をみせる。
他のマスメディアでも、ロンドン・シティ空港などの例を取り上げ、神戸や伊丹に対してさらに本質的な議論が起きるような報道を期待します。

参考
北九州―釜山で新定期便 スターフライヤー、12年から(asahi.com) - 「需要は手堅くある。日帰りで出張や観光できるダイヤにする。福岡市からもお客を集めて年15万人は運びたい」(記事より)
スターフライヤーが国際便 12年7月 「北九州-釜山」定期就航(SankeiBiz) - 国内航空業界では、スカイマークが今年11月、14年度をめどに欧米3路線を開設、国際定期便を就航させる計画を発表するなど、新興航空会社による事業拡大の動きが活発化している。(記事より)
伊丹廃港論、関空リニア案を国土交通省が否定(372log@姫路) - ロンドンは、表玄関を関空に、市街地が近い伊丹はシャトル便にという関西の考え方と同じ。さまざまなタイプの空港が役割を補いながら並存しているのであって、伊丹からは近・中距離便の上海ソウルにシャトル便を飛ばすことこそ、大阪が考える緊急の課題です。(ブログより)


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Posted by miki at 00:00│Comments(0)航空
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