2005年12月09日

姫新線を世界最先端にする秘訣

智頭急行特急スーパーはくと

播但線に続き、加古川線が電化になり1年が経ちました。さて、何かいいことがあったのでしょうか。利用者がぐんと増えたのでしょうか?

「列車が新しくて綺麗になった」というのはあると思います。しかしそれは、電化しなければ無理なのでしょうか。新しいディーゼルカーを走らせれば済むことではありませんか?
「電化されると高速化される」というイメージがあります。しかし、ディーゼルだって高速運転が得意な「スーパーはくと」は時速130キロで走ります。

よく、景観を重視してわざわざ電線を地中化するという話を聞きます。それに比べて、鉄道を電化するというのは、もともと目障りな電線がない路線にわざわざ電柱を立てて、高圧電流を流そうと言う景観破壊行為でもあります。

姫新線の電化を望んでいる人がいるかもしれませんが、姫新線は太市-本竜野間にトンネルがあるため工費がかかるでしょうし、電化のメリットも思い浮かびません。あえて言うなら、JRのメンテナンスコストが下がることぐらいでしょう。

せっかく近畿圏でも希少価値となった非電化路線なのですから、蒸気機関車やトロッコ列車、あるいは世界最先端のハイブリッドディーゼルを走らせるなど、独自の道を行くほうがメリットが大きいと思います。

参考
電化の前に(372log@姫路)
眼のある電車(372log@姫路) - 加古川線の変わったデザインの車両。こういうデザインの変わった車両も、電化しないと走らせることができないわけではありません。

← クリックして頂けるとRankが上がります


同じカテゴリー(鉄道)の記事
 リニア開通以上のインパクト (2019-11-09 11:33)
 幻の「京姫鉄道」が設立されていた (2019-10-11 00:00)
 鉄道ファンはレール好き (2019-08-15 00:09)
 山陽直通特急の行先が変わります (2019-07-30 23:52)
 関西でダントツ1位の兵庫県 (2019-07-24 21:55)
 忍たまとおでかけ山陽電車 (2019-06-27 21:08)

Posted by miki at 19:27│Comments(9)鉄道
この記事へのトラックバック

JR東日本が、以前から試作車で試験をしていた、ハイブリッドディーゼルカーの導入効果にめどがつき、先行試作車を投入することとなりました。

営業車として世界初のハイブリッド鉄...
JR東日本 ハイブリッド ディーゼルカー導入【荒川光線の公共交通問題ブログ "FOOT-SHOT"】at 2005年12月09日 19:35

先日、電化とハイブリどっちが安いんだろうという事で未電化区間の姫新線や電化済みの播但線(寺前以南)や加古川線、直通のメリットについては赤穂線の話を書きましたが、ソレを書...
姫新線は電化しない・・・出来ない?【厚樹のつれづれなるままに】at 2005年12月19日 22:44
この記事へのコメント

播但線も寺前以北は断面積の小さい生野越えのトンネルのせいで
全線電化できずに運用形態が2系統に分かれてしまいました。
はまかぜはいい加減古いのでボチボチ、ハイブリッドディーゼルや
マイクロガスタービン併用とかの新車種にして欲しいものですね・・・
新型車両導入の方が、電化改善工事より安上がりになるはずですが
(トンネルを掘りなおすよりは安いでしょうから)迂回路線として
廃線を免れてる(播但線は単独黒字なので赤字体質の福知山支社に
神戸支社管轄からバーターされたそうですけど)加古川線などは
神戸線を走る車両がそのまま「迂回」出来ないといけないという事
なんでしょうかね。
Posted by 厚樹 at 2005年12月10日 01:30

もっとも福知山事故でATS-P車が足りなくなり急遽JR東から1両1万円?で
廃車予定の103系を買い込んだりしてますから、そういった旧型車両を
転属させ、検修のコスト削減と新型車両の投入量の抑制を図ってるのも
有りますけどね・・・・小浜線の125系も、それ様の沿線負担費用が
別路線の車両に回されたと言う事で揉めてましたし・・・

ただ、路線的に電化すれば新快速直通が可能と言うメリットが姫新線には
有ると言えば有ります・・・・まぁ朝晩は直通新快速、データイムは
西明石止めというところでしょうか、播但線や加古川線と違ってスイッチ
バックする必要がないので、赤穂行きで切り離す車両を赤穂方面と
播磨新宮方面とする・・・なんて事も路線的には出来そうです。
姫新線も利用者が本竜野だったかその辺りまでは堅調に推移している
ようなので、トンネルの問題が無かったら加古川線より先に電化していた
のかもしれませんね。
Posted by 厚樹 at 2005年12月10日 01:30

遅ればせながらTBありがとうございました。スーパーはくと、一度だけ乗ったことありますよ。智頭急行線内ではスーパーいなばもありますが、やはりこっちの方がカッコイイですよ。
Posted by うーちゃん at 2005年12月10日 11:56

厚樹さんへ

コメントありがとうございます。
新快速を姫路で切り離しているのを見て、姫新線に2〜4両だけ新快速乗り入れというのはありうるかと思いました。
Posted by miki at 2005年12月11日 22:35

うーちゃんへ

コメントありがとうございます。
智頭急行は、全国の第3セクターの中でも例外的に黒字だったかと思います。JR西日本もシマッタと思っているでしょうね。
Posted by miki at 2005年12月11日 22:37
播但線の寺前以北。
地形が悪い、駅間が長い、便が悪いの三重苦に悩まされている。
電化されなかったのはトンネルのせいだ。という説は否定できる。
特急「はまかぜ」こそが播但線の唯一の直通列車である。智頭急行に苦戦しつつも、ローカル線の直通列車の役割として活躍している。

たとえ電化されたとしても、加古川線のように運行区間や使用車両が南北に分かれることになるだろう。
こんな盲腸線に高速化など誰が望むか。といいたくなる。
Posted by X at 2008年11月02日 23:41
Xさん

コメントありがとうございます。

智頭急行の活躍を見るにつけ、電化であろうが非電化であろうが、魅力のある車両を走らせたり利便性を考えることの重要性は感じますね。
Posted by miki at 2008年11月03日 00:17
播但線の寺前以北と寺前以南、管理しているのは両者とも福知山支社である。

電化前は寺前以北と寺前以南は非常に仲がよく、寺前で乗換えなど考えられなかった。
が、やはり全線が電化できなかった原因は長谷から行くのまでの間の地形の悪さだろう。電化区間は都市型の電車を多数運行させ、直通列車のためにディーゼル車も運行させるのが理想だが、それは美しくないので無理だっただろう。

普通列車は寺前で乗り換えとなると、和田山や朝来にいる人は非常に困るだろう。

余談だが、加古川線は西脇市以南と西脇市以北ははなっから仲が悪いので直通運転は昔からほとんどしなかった。
Posted by X at 2008年11月05日 21:55
Xさん

コメントありがとうございます。
Posted by miki at 2008年11月05日 22:12
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。