2006年08月04日

1800億円の新市場?姫路が生んだスーパー博士

井上明久東北大学副学長(ナノネットインタビュー

「早い」「美味い」「安い」の三拍子は、吉野家の牛丼ですが、「強い」「しなやか」「錆びにくい」という夢のような金属が、金属ガラス(アモルファス金属)です。
21世紀の究極の金属と言われ、多くの産業分野に応用が期待されていますが、実用化に近い精密機械部品、高精度計測機器部品、輸送機器部品だけでも、新規産業規模は1,800億円にのぼると予想されています。(参考 技術開発機構のサイト

この究極の金属を世界で初めて創ったのが、姫路市生まれの井上明久教授。

ナノネットインタビュー(文部科学省ナノテクノロジー総合支援プロジェクトセンター)より
引っ張り強度や弾性特性などの力学的性質を飛躍的に高めた『金属ガラス』を創製し、材料科学分野で世界をリードしているのが井上氏だ。固体を構成する原子や分子の結晶配列が不規則(アモルファス状態)になると、力学的性質が高まることが一般的に知られている。しかしながら、アモルファス合金を作製するためには、超急冷という製法が必要であると考えられてきた。井上氏は、この既成概念を覆し、バルク材料への応用が可能な金属ガラス合金が存在することを初めて明らかにした。材料科学に新領域を興した井上氏これらの業績は論文被引用数でも世界のトップクラスにランクされ、2002年の日本学士院賞をはじめとして数々の賞を受賞している。
井上教授は、子供の頃、瀬戸内海を通る汽船に興味を持ち、船乗りになりたいと思っていました。小学校低学年の時に大きな汽船の機関室も見せてもらったことがあるそうです。しかし、高校生の頃、眼が悪いため船乗りをあきらめ、思い出したのが機関室で見たエンジンの塊。徐々に、金属に興味が移っていきます。
そして、地元の姫路工業大学(現在、兵庫県立大学に統合中)に進学し本格的に金属に開眼。そこに東北大学金属材料研究所出身の先生がいて、薦められるままに東北大学の修士課程へ。地元に近いということもあり神戸製鋼に就職しようと考えて就職の願書を書いていたのですが、締め切りに間に合わなかったため博士課程に進学したそうです。(参考 東北大学・インタビュー

小学生のわが子は、いったい何を目にしているのか? 任天堂DSと、ポケモンか・・
11月からは東北大学の学長に内定しています。

参考
東北大学長に井上副学長(NIKKEI NET)
ついでにクルマも作っています(372log@姫路) - マツダ井巻社長 も姫路工業大学OB。

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